強迫性障害

 さて、本題と言いますか、私の症状である強迫性障害についてお話しようと思います。

 まず強迫性障害とは、厚生労働省のとあるページによりますと、「不安障害の一型で、その病態は強迫観念と強迫行為に特徴づけられて」いるとされています。

 この強迫観念は難しい言葉で説明されていますが、簡単に説明しますとイメージが先行してとある行動が止められないということになります。

 このページでは、トイレから出たあとの「手の汚れ」をまき散らす気にして手を洗い続けたり、外出前の施錠の確認を繰り返したりするとあります。

 私は、前者の行為に近い症状を持っています。すなわち、汚れてしまった手を洗い続けなければならないということです。

 しかし、これと症状が異なるのは、世の中にはあるとあらゆる汚れに満たされており、自分の手は、これらから防衛されなければならないというものです。

 例えば、ホコリはもちろんのこと、ドアの取っ手、カーテン、自分の下半身、床など、その範囲はかなり広いと言えます。詳細に汚れの範囲を書くとキリがない上に、自分でもグレーゾーンな部分も多いので、今回は省略させていただきます。

 それを踏まえて私は、自分の症状を見つめなおし、どのような場面で手を洗うのかを観察していました。

 その時に気が付いたのは、「私物に触れようとした時に、汚れが気になる」というものでした。例えば、スマホを触ろうとしたとき、それまでに汚れがついてしまっていた場合、手を洗わずにはいられないのです。

 これは逆説的なことでも言えます。すなわち、スマホを触るためには手を汚してはいけないという風に考えるからです。

 そしてあるとあらゆる汚れから防衛するために、最初から予防するというのも、私の症状では言えます。具体的に言うと、公共交通機関では手で触れられるところは直接触れない、触れたとしても最小限の被害で済むようにするといった具合です。

 例として、電車に乗ったとしましょう。この場合、電車のドアは勝手に開くので、手で触れる必要はありません。しかし座席に座る時には、絶対にシートに手が触れないようにします。それは自分の下半身がシートに触れているからです。ちなみに背もたれはセーフですが、自主的に触ろうとは思いません。そして手すりは当然触れません。

 このように、電車一つとっても、自身のグレーゾーンやアウトな部分が存在し、生活に支障をきたす恐れがあるのです。

 今回はこの辺にしましょう。詳しい症状の話はまた次回で。

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