私の症状①

 今回は、前回の続きで症状の話をしましょう。

 具体例として、私が病院に行く日を想定して見てみましょう。

 まずは起床。すでに症状は始まっています。前回も説明した通り、私は下半身が触れません。よって、寝ているときは腕は腹よりも上に置いておかなければなりません。そのため、基本的には睡眠時には腕組をしています。

 さて、朝起きてトイレに行きます。この時も症状が出ます。

 トイレは「汚れ」の温床です。トイレに入ったあとに、私は全身を拭うと呼ぶ行為を行います。この行為は上半身に限られます。下半身も「汚れ」の温床ですからね。立ってする時は体の前面と腕を、座ってする時は上半身を頭も含めて濡れた手を使って前述の部位を拭き取るという行為を行います。

 さて、病院に行くために着替えなくてはいけません。この時、着替える順番は先に上、次に下となります。これも、下半身が「汚れ」の温床である弊害と言えます。もちろん、着替えた後も手を洗います。

 この時、私は特にハンカチを持ち歩きません。ハンカチもグレーゾーンなので。そのため、私は常にシャツの裾、脇腹とヘソの中間部分の布部分で拭いています。また、この場所は冬以外における、手の定位置になっています。

 さて、荷物を持って病院に行きましょう。この時リュックも、背中にあたる部分を手で拭いて、気分的に洗った感覚にします。

 まずは最寄りの駅に向かい、改札を通過します。この時、ICカードは、接触部に直接触れないようにします。誰が触れているか分からない場所はとにかく避けるべき、という考えがよぎるからです。この後は大体の確率で、トイレに行って手を洗います。

 ホームに電車が来て乗り込みます。この時リュックは下ろさず、背負ったままシートに座ります。もしそんなことをした変人がいた場合、そういう人なんだなと思ってスルーしてください。

 さて目的の駅に着き、電車を降ります。そして改札を出ます。この時は手を洗うという想像はしません。不思議ですね。

 そして病院まで徒歩で移動します。バスも出ていますが、大体時間が合わず、また停車ボタンを押すことにためらいを持つためです。もしバスに乗ったら、停車ボタンは小指で押し、その小指は私服や私物に触れないようにします。

 そして病院にたどり着きます。最近は新型コロナウイルスの影響で、病院に入る際に手の消毒をお願いされます。

 もちろん、素直に従います。そしてその直後に手を洗います。これは、徒歩による「汚れ」の蓄積が行われていると感じているからです。

 続きはまた次回に。

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