屍街（かばねがい）

攻略難易度：☆

　黒檻の世界へと誘われた探索者が、最初に降り立つであろうエリアの一つ。出現する黒霊の大半は屍と化し、荒廃した街並みが広く続いている。最初のエリアだけに攻略難易度は最低、トラップの類も殆ど存在しない。但し、掠りでもしたら直ぐに感染してしまう謎の病が蔓延しており、その点を加味するならば、最初のエリアとしては最高峰の難易度となり得る。街の奥へと続く『霧裂魔都（きりさきまと）』、地下へと潜る『物病み溝渠（ものやみこうきょ）』、そして街の外側を囲う城壁の外へと出る道が大まかなルートとしてあり、探索者は次なる道をこの中から選ぶ事なるだろう。尤も、この段階で城壁の外に出る事は、普通のやり方ではほぼ不可能である。

物病み溝渠（ものやみこうきょ）

攻略難易度：☆

　城塞都市の地下に敷かれた下水道が舞台となるエリア。密閉された空間と汚染された水が流れる場所なだけに、その悪臭と不潔さは黒檻の中でも有数のものとなっている。出現する黒霊は比較的大人しく、驚かせたり探索者側から攻撃しない限り、襲って来る事はまずない。しかしながら、彼らが持つ状態異常の数々はそれだけで致命傷となるものが多く、難易度が低いからと甘く見るべきではない。探索者に害を成すトラップも少しずつ出始める。城塞都市地下を広く浅く巡っている為、探索次第ではあらゆる場所に向かう事ができるだろう。

霧裂魔都（きりさきまと）

攻略難易度：☆☆

　屍街（かばねがい）よりも城塞都市の内側に位置するエリア。エリア全体が霧で覆われており、屋内までも視界が大変悪い。亡国の重要施設が各所に点在。これまでのエリアは黒霊の種類に偏りがあったが、ここからは様々な種類の敵が出現するようになる。また、魔法を扱う者や物理攻撃が通じない黒霊も存在する為、これまで以上に探索の仕方を考えさせられる事になるだろう。大黒霊クラスの強敵がこのエリアを根城にしているとの噂も。トラップの類は少ないので、黒霊への対策が最重要となるエリアだ。重要施設が多い場所なだけに、思いもよらぬ隠し通路が存在するかもしれない。

血塗監獄（ちぬりかんごく）

攻略難易度：☆☆☆

　霧裂魔都（きりさきまと）の地下深くに存在する紅き監獄。牢の本来の用途は罪人の収容である筈だが、ここの場合少し意味合いが異なる。最深部には研究所と思われる施設があり、壊れてはいるが様々な機材が並んでいる。出現する黒霊の強さはこれまでと一線を画し、各所のトラップも探索者を殺す為のものが設置されている。それら要素も十分に脅威だが、それ以上に警戒しなくてはならないのが、一定間隔で押し寄せて来る黒霊の大群である。どこから湧き出したのか、なぜ一斉に出現するのかは不明だが、このエリアのどこに居ようと関係なく、彼らは探索者の目の前に大群で現れるのだ。仮にこの原因を排除する事ができれば、血塗監獄（ちぬりかんごく）の探索は格段に楽なものになるだろう。ちなみに、最深部の研究所は王城の地下と繋がっている。