幽霊

俺は家にいる。2階の廊下に立っていた。

すると、寝室から人が出てきた。

それは俺が当時好きだった女の子だ。でも、俺はその子を幽霊だと思った。肌が眩しいくらい白い。顔は真顔で、ずっとだんまりしていて、裸だった。

俺は、その子とセックスをした。

やはり、この子はずっと静かだった。


途端に、背後が気になった。

俺は後ろを向いた。


扉がある。

オレンジ色の壁で、そこに黒い小さな点がワラワラと集まってくる。

悪い予感がする。

俺は逃げ出し、家を出た。

すると海賊の格好をした男2人が追いかけてくる。住宅地を走り回る。

幼馴染の家があった。俺はその家の扉を開き、中へと逃げ込んだ。

中は工場の作業所のような、錆びれたとこだった。奥には俺ん家のリビングが何故かある。行ってみると、母が居た。一緒にテレビを見てみる。


突然、後ろにある蛍光灯がチカチカと光る。見てみると、ガシャンッと誰かが蛍光灯を殴っている。だがその誰かはステルスで、目には見えない。

こっち側に来る気配を感じた。

俺は母の手を揺らし逃げようと促す。すると母の手は捥げて、切れたトカゲの尻尾のようにビクビクと暴れた。

顔を上げると、髪の長い女の人がいた。だがその女の人の顔は、口しか無かった。

女の人は不気味な声をあげながら近寄る。俺が怖がるのを、楽しんでいるようにも見える。俺の両手を掴み、口がどんどん裂けていく。漫画の様に口が広がり、俺の顔は丸呑み状態になった。


夢はここで終わる。

トラウマでしかない。俺は、これが一番見た中で怖かった夢だ。

あの口が裂けた女の人は誰だったのか。分からない。完全に俺を襲いに来ていたと思う。

好きな女の子といい夢が見られると思いきや、こんな結末だったから、寝起きは悪かっただろうな。

夢の原理みたいなのは、よく分かっていないらしい。前世、記憶の整理、etc………

でも、俺の目で実際に見たんだと言うと、それは恐ろしいと感じる。

夢って、本当に不思議で不気味だ。




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