七八 怨霊から神様へ 平将門~前編~
【日本三大怨霊】
家康、秀吉、信長と戦国時代に活躍して、神様になった人達を紹介してきました。
今回から非業の死をとげ、怨霊となり、怒りを鎮めるために神様として祭られている人物を紹介していきます。
御霊信仰によって神様になった人の中でも、
今回はまず、平将門のお話です。
【平安時代の人物なのに銀行口座がある平将門】
東京千代田区にある『平将門の首塚』をご存じでしょうか? 千代田区と言えば東京のオフィス街で、皆大好き『少年ジャンプ』を発行している集英社があるのも、この千代田区です。
たくさんの高層ビルの間にポツンとあるのが、平将門の霊を祭っていると言われる『平将門の首塚』です。
この場所は工事や開発を行うと、事故や怪我人、死亡者が相次ぐといういわくつきの場所でした。
第二次世界大戦以降の土地開発の為、アメリカ軍がこの場所をブルドーザーで作業していたのですが、横転して運転手が死亡するという事故が起きました。
すると横転したブルドーザーの近くに半分埋まっている墓のような物が、見つかり大騒ぎになります。
当時の町内会長が調べてみると平将門の首塚の碑石であることが判明しまし、GHQに事情を説明しました。
町内会長「これ、将門の首塚ですよ。祟りが起きますよ」
GHQ「オーマイガー! ソレハ恐ロシイデース! 工事ハ中止シマショー」
このようにGHQも事情を承諾し、この塚の取り壊しは中止されました。
そして周辺に高層ビルが建っていく中、首塚だけが開発を免れ残されたのです。
ちなみに首塚は現在、地元のボランティア団体がお賽銭を元に首塚の清掃、整備を行っています。
その資金は、近くの銀行にて『平将門』名義の口座に預金されいるそうです。
【踏んだり蹴ったりの将門】
首塚に祭られている平将門がどんな人物だったのか、見ていきましょう!
平安時代の人物で、武士でありながら天皇家の血を引いているので、とても家柄が良い人でした。
父親は
そんな家柄のいい平将門は15歳で京都に行き、
検非違使というのは官位も高く、実力がある人しかなれませんでした。しかし、将門は実力がありながらも、検非違使になる事はできなかったのです。
というのも、当時の朝廷内は藤原氏が、やりたい放題の状態でした。そして、位の高い役職は全て藤原氏が独占していたので、平将門は検非違使になれなかったのですね。
そして父が亡くなったので、国に戻ると、家と国が叔父さんに乗っ取られていた事が発覚! しかも恋人も叔父さんの息子に盗られていたのです!
検非違使になれないわ、国が乗っ取られるわ、恋人が盗られる散々な目にあってしまった平将門はぶちギレて、叔父さんを殺害してしまいました。
すると、今度は叔父さんの息子がキレて、将門を攻撃します。
しかし、将門は元々実力者だったので、叔父さんの息子を返り討ちにしました。
こうして、平将門は関東で力をつけ、名声が高まっていくのですが……長くなるので、まだ次回お話します!
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