五三 もう一神のお稲荷さん 茶枳尼天~前編~
第一章のお稲荷さんの時にお話しましたが、
このダキニテンの本名はダーキニーと言って、インドを起源とするヒンドゥー教の女の神様です。
何故、稲荷神として祭られるようになったのかというと、ダキニテンは全裸でジャッカルにまたがっている姿をしています。とてもロックですねw
ジャッカルを知らない昔の日本人は、ジャッカルをキツネと勘違いしました。そして……
「キツネに乗ってる女神だから、お稲荷さんじゃない?」
このように勘違いしました。
キツネを従えているウカノミタマと、ジャッカルに乗っているダキニテンが結びついたわけです。
こうして、ダキニテンはインドから遠く離れた日本で、稲荷神として祭られるようになったのです。
【ダーキニーってどんな神様なの?】
ダキニテンの元になったダーキニーは一体どんな神様だったのか、お話していきますが、どちらかと言うと怖い神様です。
というのもダーキニーは空を飛び回り、上空から人間を襲い、心臓や肝臓を抜いて食べてしまうという恐ろしい神様だったのです ((( ;゚Д゚)))ブルブル
人間を食べていたダーキニーの前に
そして……
大日如来「生きている人間を食べちゃダメでしょ! ヽ(♯`Д´)ノコラ」
ダーキニーは怒られました。
ダーキニー「ごめんなさい。もう二度と人間は食べません」
ダーキニーは人間を食べる恐ろしい神様でしたが、素直な一面もあるのか反省して、人間を襲う事は止めました。
大日如来「わかればいいんだよ。生きてる人間はダメだけど、死んだ人間ならいいよ」
ダーキニーは大日如来から、死体なら食べてもオッケーという許しをもらったのです。
こうして、ダーキニーは大好きな心臓や肝臓を食べる続ける事ができたのです。しかも、半年後に死ぬ人がわかるという予知能力まで、大日如来からもらいました。
やったね。ダーキニー! 人間が食べられるよ!
ダーキニーは大日如来の優しさに感銘を受け、仏を守る守護神になり、恐ろしい神様から福の神に変わったと言われています。
次回はダーキニーが日本でどのように祭られているか、お話していきます!
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