三八 大国主神の愉快な仲間! 少名毘古那神 後編
【不思議なスクナヒコナ】
古事記、日本書記は奈良時代に大和朝廷が中心となってまとめたもので、天皇家の系譜を伝える目的も含まれています。
その為か天皇家に関係がないは、古事記ではカットされているのかもしれません。
ちなみに日本書記に関してはオオクニヌシ神話が大幅カットされています。
しかしオオクニヌシに様々な知識を与えた為、マルチな才能をもっています。
そのためスクナヒコナの神格は多く、農業、医療、病気治癒、温泉、酒造、さらに土地の開拓も行っているので、国造りの神としてもまつられています。
神話や活躍は、古事記や日本書記ではカットされているものの、スクナヒコナを祭っている神社は全国に広く分布しています。
その中には、単体で祭られている神社もあれば、オオクニヌシと共に祭られている所あります。
オオクニヌシとスクナヒコナは、国造りの相棒でありながら、変な我慢くらべをする程の仲良しなので、二神が同時祭られていても、違和感はありませんね。
そんなエピソードが茨城県に残されています。
昔、昔の事、塩造業をしていた人の前に、オオナムチとスクナヒコナと名乗る神様が現れました。
そして二神は「昔、この地を造り終わってからいなくなったけど、人々を救う為にもどってきたよ」と言って鎮座したました。
こうして出来たのが、オオナムチとスクナヒコナを一緒に祭っている
オオクニヌシとスクナヒコナは、今でも一緒に行動していると思うと、なんだか微笑ましいですね。
さて、これだけ仲が良いスクナヒコナとオオクニヌシすが、オオクニヌシ信仰の総本宮といえる出雲大社では、なぜかスクナヒコナは祭られていません。
ちなみに出雲大社で祭られているのは、主祭神の大国主神の他に……
・スサノオ(義父ですね)
・スセリビメ(本妻ですね)
・タゴリヒメ(本妻の姉なのに、肉体関係ですw)
・
守護神として、
そして御客座五神として……
・アメノミナカヌシ
・タカミムスビ
・カミムスヒ(支佐貝姫神、蛤貝姫神、少名毘古那神の親です)
・
・天之常達神
このように、オオクニヌシと縁の深い神々の他に、
一覧を見てもらえればわかりますが、親とお姉さんは祭られているのに、何故かスクナヒコナは祭られていません。
突如、オオクニヌシの前からいなくなったからなのか、ただの仕事仲間だったから、色々想像は出来ますが、詳細はわかりません。
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