三四 大国主神と女達 前編 八上姫神
なんだか浮気映画のタイトルぽくなってしまいましたが、オオクニヌシを語る上で、女神達との関係は切っても話せないものになっています。
今回からしばらくオオクニヌシによる、愛と欲望のお話になっています。
【日本初のラブストーリーは浮気で破局!? ヤカミヒメ】
ヤカミヒメは美しい事で有名で、多くの男神に求婚されていました。
オオナムチの兄である八十祖神も、ヤカミヒメにプロポーズするのが目的で、彼女の所に訪れていたんですね。
そんなモテモテのヤカミヒメでしたが、彼女のハートを盗んだのは、ウサギを助けた優しいオオナムチでした。
こうしてオオナムチとヤカミヒメは結ばれたのかと思いきや、二神の仲は引き裂かれてしまいます。
ヤカミヒメがオオナムチと結婚する事を宣言したがために、オオナムチは八十祖神の恨みを買っしまったのです。
しかし八十祖神に再び命を狙われたオオナムチは、スサノオの所に逃げて行き、二神は離ればなれになってしまいます。
オオナムチはスサノオから様々な試練を受ける……というか意地悪をされて、また命を落としかけます。
しかし災い転じて福となったのか、オオナムチはスサノオにしごきによって結果的に強くなり、オオクニヌシという名前と武器をスサノオからさずかります。
そしてオオクニヌシは八十祖神達を倒し、地上の支配者となりました。
ヤカミヒメは地上の支配者となったオオクニヌシの宮殿へ行くのですが、なんとオオクニヌシには既に、
とは言っても、神話の世界は一夫多妻性ですので、ヤカミヒメとオオクニヌシは結婚しました。
ヤカミヒメもオオクニヌシの宮殿に住み、
オオクニヌシとヤカミヒメは日本初のラブロマンスと言われていますが、スセリビいう妻がいた事により、亀裂が入りました。
なんとスセリビはヤカミヒメをいじめてしまったのです。
いじめに耐えられなくなった、ヤカミヒメは子供である木俣神を置いて、オオクニヌシの元から去っていきました。
うーん、なんだかドロドロしていますね……( ̄▽ ̄;)
【ヤカミヒメのご利益】
オオクニヌシが祭神になっている神社といえば出雲大社が有名です。
しかしオオクニヌシの元から去っているためか、ヤカミヒメは出雲大社では祭られてはいません。
ヤカミヒメを祭る神社は島根県の八上姫神社や、鳥取県に売沼神社などがあり、山陰地方で信仰されているようです。
モテモテで多くの男神に求婚された事から、そのご利益は美容と健康、そして縁結びになっています。
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