第2話 ~バスケとの初邂逅~

 生まれたばかりの恭弥は1日のほとんどをベビーベッドの中で過ごしていく。


「恭弥~可愛いな~、ほっぺもぷにぷにしていて触り心地満点だぞ!」

「本当ね~きっと将来はあなたに似てイケメンになるわ!」

「次は理子に似た可愛い女の子が欲しいな~」

「うー、うー」

「おっ!恭弥も妹が欲しいか!」

「お兄ちゃんになりたいのかしらね~」


 そんなある日、祖父の隆史が卓球やテニスのラケット、サッカーやバスケットやバレーのボールなどのおもちゃを持ってやってきた。


「ほれほれ〜、じいちゃんがおもちゃ持ってきてやったぞ〜い。」

「あーうー、ばぶー、う?(これなんだろ?)」

「おっ!恭弥はバスケットボールが気に入ったのかな?」

「そうねぇ、目をすごいキラキラさせちゃって可愛いわ~」

「恭弥よ、他にもサッカーボールとかバレーボールとかはどうじゃ?」

「うー、あー、あーう」バスケットボールを指をさして

「他には見向きもしないわね~」


これが恭弥とバスケとの初邂逅であった。

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