シェルター

阿佐ヶ谷ピエロ

シェルター

助かった。あとはここで、しばらく過ごす事になるだろう。このシェルターは完全な構造になっていて、外からのいかなる衝撃にも耐えられ、しかも、このまま地下で3年は快適に生活できる設備がすべてそろっている。

しかし、まさかあの国が、何の予告も無しに、核弾頭を撃ち込んでくるとは。

あと気がかりは、家族の事だ。なんで途中で離ればなれになってしまったんだ。

ようこ、けんじ、ゆみ、どうか生き残ってくれ。父さんは、絶対に生き残って、人類の生き残りとしての誇りを胸に、今後も生きていくよ。

「地上の皆さんさよなら。いつか地上に出られることを夢みて。グッバイエブリワン!」

「ドンドン!! パパ!! 早く出てよ!! けんじも、ゆみも、ずっと待ってるんだから!!」

       終わり

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シェルター 阿佐ヶ谷ピエロ @20060204

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