5話
勇汰君になら、話しても大丈夫なのかもしれないと思った。
私は思い切って勇汰君に話す事にした。
「私ね今まで友達と言える友達が居なかったんだ、真子ともどう接したらいいのか不安になる。」と勇気を振り絞って話してみた。
勇汰君は、「うん!分かるよ」とだけ返してくれた。
沈黙が少し続いた。やっぱり言わなかった方が、良かったのかな?と不安が込み上げてきて、また涙が込み上げてくる。
人と関わるのは、私は、本当にしてはいけない事なんだ。私は1人でひっそり生きていかないといけないだ。
勇汰君の優しさに甘えてはいけないだ。話してしまったけど、勇汰君には、私が今まで友達が居なかった事などは、関係ない話だろう。
きっぱりと関係を切らないときっとまた同じ事を、繰り返してしまう私は、、と思い直した。
「やっぱり」と私が話そうとした時「もっと聞かせて?」と勇汰君が言った言葉が重なった。
「ん?やっぱり何?言わなかった方が良かったとか思った?俺そんな頼んないかな?」と言って勇汰は笑った。
「勇汰君は、何も悪くないです。私が悪いです。」と笑う勇汰君に返した。
「悠華ちゃんも悪くないよ?誰も悪くない!」と勇汰君は言った。
「そんな事ないです。私なんか人と関わらない方が良いです。迷惑ばっかり掛けてしまうです」と悠華が言う
「人は皆誰かに、迷惑を掛けて生きてるだよ!人は1人じゃ何にも出来ない、だから助け合って生きてるじゃないかな?俺も良く分からないけど」と勇汰は言った。
「俺も知らない間に、いろんな人に迷惑掛けてると思ってるよ、でもお互い様な所もあるじゃないかな?完璧な人間なんてそうそう居ないよ?悠華ちゃんだけじゃないよ?」と勇汰は続ける。
その言葉は、悠華の心を少し楽にさせてくれたように思った。
「今日はそろそろ電話切るね?明日ちゃんと学校に行くだよ?メールするから、ちゃんと返すだよ?」と勇汰君は言った 。
勇汰君は、たぶんバイトが終わってすぐに私に電話してくれている。電話の向こう側から、人の声や車の音など聞こえてくる。
早く帰らない家の人も心配しちゃうから、早く切らないいけないよね。
「うん。わかった」とだけ言って私から電話を切った。
勇汰君と電話を切った後に、私は少し考えた。
勇汰君も知らない間に人に迷惑をかけているという言葉と、お互い様な所もあるじゃないかな?という言葉だった。
でも私は真子から迷惑を掛けられてた訳でも無い、反対に私は真子に迷惑をかけまくりだよ!全然お互い様じゃないよ。
勇汰君は言ってたけど、私の迷惑は少し異常なのかもしれない。迷惑ではすまないじゃないかと考え始めた私。決意は真子とは、もう会わない、学校にも行かない。勇汰君とも連絡取らない。前の生活に戻ることだった。
そうした方がいいんだきっと、この数ヶ月は真子と友達みたいに慣れて楽しかった。
本当にこんな私と仲良くしてくれて嬉しかった。真子には感謝している。沢山迷惑かけてちゃったけど、ごめんね真子これからは、真子には、迷惑かけたくないから、さよならしなくちゃ!
最後のメールを真子に送って、私は真子と勇汰君からの連絡をすべて拒否して、携帯の電源を切った。
これでいいんだ。あっ!バイトも辞めよう。バイト先にもいろいろと迷惑かけてしまったなぁー!携帯も解約して、外に出ない生活に戻ろう!と決心した。
勇汰君と電話を切った後に、私は少し考えた。
勇汰君も知らない間に人に迷惑をかけているという言葉と、お互い様な所もあるじゃないかな?という言葉だった。
でも私は真子から迷惑を掛けられてた訳でも無い、反対に私は真子に迷惑をかけまくりだよ!全然お互い様じゃないよ。
勇汰君は言ってたけど、私の迷惑は少し異常なのかもしれない。迷惑ではすまないじゃないかと考え始めた私。決意は真子とは、もう会わない、学校にも行かない。勇汰君とも連絡取らない。前の生活に戻ることだった。
勇汰は悠華の事が気になり一久に悠華の事情を、話して真子ちゃんの連絡先を聞いた。
一久も悠華ちゃんの事を凄い心配はしていて、気にしてたみたいだった。
とりあえず俺は真子ちゃんと連絡を取り、悠華ちゃんの様子を知りたい。
一久も真子ちゃんに俺から連絡をくる事を伝えてくれていた。真子ちゃんとは、すんなり連絡が取れた。
真子ちゃんの話では、あれから悠華ちゃんとは、連絡も取ってないと、帰りもずっと黙りで、話かけてはいきない状態だったので、そっとしたまただったの!が真子ちゃんの意見である。
とりあえずは月曜日ちゃんと悠華ちゃんが学校へ居るのかを確かめようと言って俺と真子ちゃんの話は終わった。
月曜日の朝真子は悠華を心配しながら教室で待って居たけど、朝のホームルームがはじまっても悠華の姿は、教室には無かった。
来る期待は真子はしてなかった。あの時の悠華の様子はかなりいつもの悠華では無かった。
真子は悠華と知り合ってからの期間が、短くて悠華の情報がかなり少ない。
悠華はあの時何を考えていたのだろう。今私が悠華に出来る事ってあるのかな?といろいろと考えてしまっていた。
1時間目の終わり携帯のメールを見てみると、やっぱり勇汰君からメールが来ていた。勇汰君は昨日もそうだけど、悠華の事をかなり心配している。会った日も、会う前日も心配してる事を、一久君けどから聞いていた。見た目はチャラそうで少し怖いけど優しい人である。
一久君も優しい人である。だって初めて会った日も私が迷子にならないようにって、普通待たないよね(笑)でもそれを普通にするのが一久君らしいです。今回も一久君も悠華の事心配してるだろうな!と考えながら、勇汰君に悠華が学校に来てない事をメールして、私は2時間目の準備をした。
その頃勇汰は昨日の夜も心配して全然寝れて無くて朝も学校を行く余裕も無くて、学校へ行く時間に家を出て学校へ行く途中の公園のベンチに居る。悠華ちゃん学校言ったのか凄い気になる。
電話で話してた迷惑掛けてると考え過ぎてる事も気になるだよな、迷惑って思ってもないし、逆にもっと考えてる事とか、思ってる事を話して欲しいと俺は思ってるんだよなぁー!
仲良くなりたいしな!真子ちゃんと一久もいい感じだし、友達でもいいから仲良くなりたいと俺は思ってる。
真子ちゃんに悠華ちゃんが学校にちゃんと行ってるのか確認メールした。
授業中なんだろうなぁ!真子ちゃんは一久と一緒で真面目やから、授業中に携帯など見ないだろうな!
しかし公園のベンチもこの真夏の日は暑すぎると、俺はそろそろ開き始める大型スーパーへ行った。スーパーに入るとクーラーが付いたこの空間に幸せを感じて、思わず「涼しい」と言ってしまった。
とりあえずゲームセンターの椅子に座った。
携帯を開いてみると、真子ちゃんから返信が来てた。悠華ちゃんは学校は行ってないようだ。
どうしよう!
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