3話
真子と真子のお母さんにお洒落にしてもらって、私の気分は、もう凄い女の子で、ルンルンとして気分が上がっていた。
真子のおばあちゃん家にいく支度が、出来たので、真子のお父さんの運転で、真子の家族と一緒に出発する事になった。
真子の妹の莉子ちゃんは、私と真子を見て可愛すぎると、連呼していた。そんな莉子ちゃんの方が可愛い服を着ている。真子もこんなにも、可愛い服とか着てたのかな?ふっと自分の小さかった時のお兄ちゃんのお古の服を着ていた、自分を思い出して居た。
女の子らしい服など、着せてもらった事は、記憶の中では無かった。
真子と莉子ちゃんを羨ましいと思っていた。
憧れもありました。
真子のおばあちゃん家に、近くにつれて私のワクワクとドキドキはMAXに、近づいていた。
「今日は、いろいろとありがとうね。凄い女の子になれって嬉しすぎてヤバいよ」
と私は、真子に言った。
「私も、最初にお洒落した時そうだったよ」
と真子は言った。
真子は、本当に良い家族に恵まれているなぁー!私のお母さんなんて、化粧した時みてないし、昼間は、男みたいな作業着を着て汗だくになる仕事をしてるいるから、男みたいなんだよね。
女子トイレに入ってるのに男に間違えられて、「ギャーっ」って声も何回聞いた事!
お洒落のおの字もないよ!お母さんだった。
そんなこんなで真子のおばあちゃん家に、着いた。
まずは、私は真子のおばあちゃんに挨拶をした。
おばあちゃんは、凄い喜んでくれて、真子と仲良くしてくれてありがとうねと言ってくれた。
私の方が、真子にありがとうと言いたいよ。
今まで友達も居なかった私の1番の友達。嫌な事も知らない内にやってると思う。
おばあちゃん家で、お昼ご飯を食べてから、勇汰君と一久君に会う事になっている。
凄くドキドキしてきたー。
始めて感じる胸騒ぎと、緊張感と、女の子モードの自分で、気分が上がってる事もあり、更に胸騒ぎが凄い!!
真子のおばあちゃん家を出る前に、真子のお母さんが
「楽しんでおいでね。でも気を付けるんだよ」
と優しい言葉をかけてくれた。
本当に真子の家族は良い家族だなと思った。
我が家なんて私が何をしようと興味がない親である。こんな親を親と思う恥ずかしいと言うか、なんとも言えない気持ちになってくる。
待ち合わせの場所まで、真子と一緒に歩いた。
「悠華がここまで、変わるとは思って無かったよ」
と真子が言った。
「自分でも、思って無かったよ?こんな女の子らしいお洒落する事なるなんてね」
と照れながら私は言った。
「一久君達もう着いてるってメール来たよ!」と真子が言った。
「えっ?ちょっと急ごう?」と私と真子は、待ち合わせ場所まで走った。
風が気持ち良くて、私の気持ちを更に高めてくれた。
ドキドキとワクワクした気持ちを、連れて私は、
待ち合わせ場所まで、胸を驚かせながら走った。
待ち合わせの場所に着くと、2人男の子が立って居た。1人は真面目そうで勉強出来そうなひとで、Tシャツにジーパンとシンプルな服装をして居た。もう1人はチェックシャツにダボダボのスボンで、少し長い髪を綺麗にセットされていた。良く見ると顔が凄く整った人だった。
2人に近づくと真子は、1番に真面目そうな男の子に声を掛けて何か話をしている。
私は、真面目な男の子が一久君なのかな?思って横を見るとダボダボスボンの男の子の方と、ばっかり目が合ってしまった。凄い吸い込まれそうな綺麗で大きな瞳していた。
ドッキューと胸が打たれたような感覚するくらい、今まで以上に、胸が苦しくなるようで、ドキドキしすぎて、苦しかった。
彼の方をまともに見る事が、できないで居た。
この気持ちは何?と今まで感じたことも無い心臓がコレでもかと言うくらいに早く動いて、どうしていいのか、もどかしい気持ちになった。
真子が「この人が一久君で、こっちが勇汰君だよ」と言われて、やっぱり先程の私の勘は、当たっていたようだ
真子みたいな真面目な子には、一久君なような子の方が、似合ってると思った。
凄い嬉しかった。真子にお似合いな人で、安心した。
一方一久君の友達の勇汰君と、私はとんでもない程、似合うはずもない?勇汰君は、オシャレな服を着て頭まで、ちゃんとセットしている。少しヤンチャそうなイメージだけど、目は凄く優しいそうな印象がある。
私なんて今日の為に、オシャレを覚えたばっかり、その前まで、兄のお古の服で地元を普通に歩いていた。それを恥ずかしいとは思っていなかった人だ。
そんな私に勇汰君と、仲良くする権利などあるのだろうと考えてしまった。
私達は4人でファミレスへと移動した。
移動中に、勇汰君と真子が話掛けてくれたけど、私は、それどころじゃないくらいに、勇汰君と仲良くしていいのか、この場所に居ていいのか、考えてしまっていた。
気がついた時には、真子からファミレスで何を注文のか聞かれてる時だった。
いつの間に、ファミレスに入ったのか、分からなかったので、びっくりして少し動揺したけど、普通を装う為に、 慌てて注文をした。
真子と一久君は、何回か会ってるので、普通に会話をしてるから、凄く仲良く話していた。
私は、勇汰君とは初対面で何を話したらいいのか、分からなかった。と言うか私なんかでごめんなさいと言う気持ちでいっぱいだった。
どうして最初に考えずに、突っ走ってんだろう、友達すら出来なかった私がこの状態を??って事を本当にアホである。
「男の子とこうしてファミレスに入ったのが、初めてだから、なんだか緊張するね」と真子が言った。
私だけじゃない?真子も私と同じような気持ちだったと言う事なのかな?私は、ダメだー、自分の事しか考えてないみたいだ。
真子はきっと私に気を使って言ってたんだ。
そんな真子の気持ちを裏切る事を出来るの?
勇汰君が「真子ちゃんと一久は、どんな風に、出会ったの?最近全く携帯には、興味無かった一久が、携帯ばっかり気にしてるだよ」と言うと一久君は、焦るように「そんな事ないよ」と否定しようとするのを、見て真子は、少し笑っていた。
「反対に勇汰は、携帯ばっかり気にしてるだろう」と暴露した。
「俺の事は、関係無いだろ」と勇汰君が言うと、更に真子は笑っていた。
勇汰君と一久君と真子は、普通に楽しく会話している。私は何をしてるんだろう。ちゃんと皆の輪の中に入らないと勇気を出した
「私も知りたいな、真子と一久君の出会い」と私が言うと、一瞬3人だけが時が止まったように、3人が止まったように感じたが、3人すぐに笑っていた。
「そんなたいした出会いじゃないよ」と一久君が言うと真子も「本当にごく普通だよ」と一久君を見ながら言った。私はその内容に凄い興味がある。
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