指南7 二択法は万能である

 彼の態度が煮え切らない、こちらが好きと言っているのに好きと返してくれない。これはかなり苦痛であり、捨てろそんな男と言いたくなるが、彼を変える方法がある。答えは簡単で質問を二択法にしてしまうことだ。

 夕飯のメニューを決めるとする。彼に聞くと何でもいいと答えられてしまう。ところが「ピーマンの肉詰めと青椒肉絲、どっちがいい」と訊けば絶対にどちらかの答えは返ってくるはずだ。二択法は膨大な選択肢の中から2つにまず絞って相手に提示するので相手も具体的に考えやすくなる。しかも冷蔵庫の材料では作れなかった「海鮮丼」のような答えが返ってくる可能性もぐっと減る。その上「今日は外食にしようよ」という別角度の答えも得られる可能性が出てくる。これは恋愛においても同じである。


「私のことどう思っているの?」


 例えばこの質問。訊きたくなる気持ちはぐっと堪えて。何も考えずに笑顔で「好きだよ!」って言えばいいものをそれを言わない男は大体(でも性欲も絡んでいるし…)(優しいとか性格のこと?)(プロポーズせがまれている?)(気軽に好きと言っても将来の責任を俺はまだ取れるような男では)などと阿呆みたいに無用な考えを巡らせショートし黙り込んだり誤魔化す。えぇ奴らは阿呆。なのでもう阿呆前提でこう訊こう。


「私のこと好き?大好き?」


 ネガティブな選択肢は認めないこの茶目っ気!冷蔵庫の中には好意を生む材料しか存在しない!笑

 まぁさておき、このように二択にしてあげると答えも二択になるので答えやすくなる。もしかしたら別の言い方をしてくれるかもしれないが、いずれにせよ求めていた答えは貰える。

 この質問を何度も繰り返せばそのうち彼も学習し、尋ねる前に答えを口にしてくれるようになる。ぜひ試してみてほしい。

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