指南3-① 甘え上手は転がし上手
「甘えること」「甘えられること」の2つを駆使して男にとっての唯一無二の女になる。そのためにはまずは甘え上手になることである。「甘え上手」とはただ「無邪気に甘えることのできる人」ではなく、「甘えつつ自分の思う通りに男を転がすことを知っている人」となる。甘えることで「大人のオトコ」としての彼を満たし、成長させていく。まさにイケメンメーカーである。
ここで言っておきたいのは「付き合ったばかりの男は彼氏としてはまだ子供に過ぎない」ということだ。何をすれば彼女が喜び、何をすれば悲しむかも分かっていない。その上、「ちゃんと掃除しといて!」「そこのタンスの物触らないでよ!」という注意や指摘に対して反発し、逆をいくことも多々。今回は甘える際の頼み方。万能な構文を授ける。
「〜〜してくれるところ、頼もしい!」
例えば車道側を歩いてくれる。彼にとっては偶然だったかもしれない。しかしそこですかさずあなたは褒めてあげる。
「私、ふらふらしているから車道側歩いてくれて頼もしい!」
具体的な理由+具体的な内容+「頼もしい」などの褒め言葉
はい、リピートアフターミー。
「私、ふらふらしているから車道側歩いてくれて頼もしい!」
ぶっきらぼうに「そう」と言った彼氏は次から実践してくれているはず。忘れて失敗するかもしれないが、その時は注意なんて絶対にせず、ススス、と彼の後ろに下がって甘えるなどし、理由を訊かれたら「だってふらふらしてるから支えが欲しいんだもん」とでも何でも可愛く言っておけばいい。そして再び車道側を歩いてくれた時に嬉しそうにお礼を言ったり褒めてあげよう(彼がこれを読んでいる可能性も否定できないのでちゃんと理由は自分で考えて)。
他にも、嬉しい、悲しい、など言い回しを応用して甘えつつ彼を躾けていこう。1年後には立派な「大人のオトコ」の出来上がり!
男女平等が囁かれる今、こんな躾とか言っていいの?男も女も対等にならなきゃいけないんじゃないの?などと悩む人もいるかもしれない。しかし、男女には明らかな体格差などもあり、デートでは荷物を快く持ってもらわなければいけない場面もある。そういう時に溜息をつくような男は周囲から見てみっともないのだ。さらに彼女に気を使えるようになれば、周囲の人への気配りもできるようになり、出世にも繋がる。逆に男はちゃんと躾けなければ、何をしても許してくれると調子に乗る生き物。付き合ったら迷わず「甘え上手」になるべきだ。
【注意】
パブロフの動物実験という心理実験をご存知だろうか。犬にボタンを押させたら餌が出ることを学習させると犬はボタンを押すようになる。しかし、やがて自分のタイミングで押すようになってしまう。ところが、ボタンを押しても餌が出ないときがあるとわかると、何度もボタンを押し続ける。これは人間も同じであることが心理的に証明されている。今回の例で言うなら彼に「車道側を歩くと彼女が喜ぶ」ことを学習させたら毎回褒めるのはやめ、たまに感謝を伝えたりする程度に頻度を落とそう。彼は喜んでもらいたくて常に車道側を歩いてくれる。逆に毎回褒めていたら褒められ慣れてしまい、気まぐれに車道側を歩くだけでドヤ顔するダメ男となる。
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