『小さなお話し』 その200

やましん(テンパー)

『はとさぶろ奮起す』


 『これは、すべて、フィクションです。この世とは、関係ありません。』 



 

  〽️べべん、べん、べん (ねこママが、エレキで、伴奏をいれております。)




 はとさぶろ


『時は、来た。四十七士、とは、ゆかないが、それは、仕方がないことよ。ぽ。いまや、この時のために、ここに、集まりしものたちは、……………』



    〽️ べべべん  べん



はとしろ


 『はとさぶろの、弟、はとしろ、にござる、ぽ。兄に重なる恨み、ともに、はらさでおくものか。ぽ。』



  〽️ べん、べん、べべん、よ❗



はともんどのすけなおたか 


 『え、さて、つぎに、控えしは、はとさぶろの、ふんけいの友、はともんどのすけなおたか。ぽ、親友ならば、この、いくさ、買ってでなければ、その名が泣くぜ。白き翼は正義のため、ぽ。』



   〽️ べん、べん、べべん、にゃ❗

  


とびたろう武蔵


 『さらに、あらたに、登場は、おさななじみの絆たあ、かまくらの峠よりもより深く、不二のお山よりもより高いもの。高く舞い上がり、仇を倒す、天下無敵の、とびのとびたろう武蔵とあ、おいらのことよ。』



   〽️ べべべべべ  べんべん



わんこ十郎駄衛門


 『おつぎに登場は、子犬の頃から、日夜盗みに明け暮れて、ひと様とは追いかけっこ。箒で殴られ、竹刀で追われ、土管の隅で借り部屋暮らし、そんなおいらに、食い物を運んでくれたのが、はとさぶろの兄貴わん。この恩義、今こそ返し、わんの道を正したく、いざ、参上つかまつる。我こそは、わんこ十郎駄衛門どぅわ~~~~~~。わん。』



     〽 べんべんべんべんべん、べべべん! おにゃ❗



 くまが山の大王キラー小僧つきのわ丸


 『さて。どんじりに控えしは、ちから比べならば、横綱にも負けはせぬ、鞍馬のお山で生を受け、比叡のお山で修行三昧、それから、各地を暴れ回り、いまでは、立派なお尋ねくまさん。どんな相手も、ひとつまみ。くまが山の大王キラー小僧つきのわ丸たあ、おれのことよ。』



   〽 べべべべべべべ。べべべべべべ、じゃじゃじゃじゃ~~~~~~ん。



 はとさぶろ


 『そうしたわけで、ぽ。はとさぶろを、調略して雇ったが、自分に都合が悪いと見たら、ぽいと捨て去る、悪辣な雇い主、杖出屋敷の森にすむ、裏政府参謀長官、鷹綺羅門戸之介禿鷹め、見るが良い、おのれの末期を。』




   〽 べべべん、べん、べん。べべべべべ、べべん。べん。



 やましん


 『はあ~~~~~~~。ぼくを、監視してた元締めは、そいつかい。そいつは、鷹さんかい。』




 はとさぶろ 


 『そうだぽ。やましんさんは、社会の最末端の人間に過ぎないが、それでも、行きがかり上、内部情報を持っていたからぽ。裏政府は、表政府ができないことをやる、後始末機関だぽ。沢山の動物を高知能化し、多くの組織を作っていたぽ。親分がだれかは、分かっていないぽ。新兵器や、新型情報機器、新型玩具などの開発に関わったり、営業したり接客したりした、大したことはない末端人から、よからぬ情報が出ることがあるぽ。花火を見る会とか、国立大浴場の建設とか、最近かなり、もめたぽ。はとさぶろは、その、陰で、『はと生』を封じられたぽ。殺されたのも、たくさんいるぽ。そうした仲間のためにも、ここは、引けないぽ。』



 やましん


 『まあ、止めないけどね。生きて帰れよ、と、申し上げます。はい。』


 

 はとさぶろ


 『もちろん、ぽ。では、出かけます。ぽ。』



 ねこまま


 『うにゃ。ほら、かちんかちんかちん!』


 

 ねこママは、銭形の親分の奥さんみたいに、切り火を打ったのでした。




 **********  おわり    🔥

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『小さなお話し』 その200 やましん(テンパー) @yamashin-2

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