第3話 ニセゴールドはどこから?

「もう一度聞く!ニセゴールドはどこで手に入れたの?」

勇者の胸ぐらを掴みブンブンと揺すりながらルンは勇者に問う。


「フッ!知らねえなあ知ってても…。」



「ニセゴールドは何処から」

ブンブンと揺するルン。


「フッ!知らねえなあ知っ…。」


「ニセゴールドは何処から」

ブンブンと揺するルン。


「フッ!知ら…。」


「ニセゴールドは何処から!」

ブンブンと揺するルン。すると勇者は


「相場があるだろ!相場が!やり取りの流れの相場がー!あとずっと痛いー!さっきから揺すられて痛いー!相場を越えるなよ!相場をー」


「いいからやーれー!教えろー!」


「イテテテテ!わかった、教える。教えるよ。全部貰ったんだよ!

カジノで全部ゴールド使っちまって仕方ねーから魔物討伐して稼ごうと思ったらくれたんだよ!」


「誰から!?」


「知らねーよ!これは本当に知らない。顔もマントを深く覆ってて見えなかった。それにニセゴールドだって事も知らなかったよ!」


「やっと掴んだ有力な情報が貰っただなんて。

そいつ錬金術師?もしかしてマーシャル!?」


「マーシャルって勇者マーシャルか?いつの時代の話だよ。唯一の魔王討伐に期待されてたが、あいつはこの始まりの街で処刑されたんだろ?」


「そんなこと知ってるわよ!けどねえあいつは!」


「話はそこまでだルン!こいつは本当に何も知らないようだ離してやれ」

鋭い眼光。貫禄のある姿。


「わかりましたよノブナガ兵長」


ドサッと椅子に座る勇者

「ふうー助かった!」


ノブナガ兵長はギロリと鋭い眼光で勇者を睨む。

「助かってなどない。残りのゴールド額がまだ残っている。が、今日はもうされ。しかし、またマントの奴が近寄ってきたら教えろよ」


「わ、わかりましたよー」

勇者は帰っていった。


「ノブナガ兵長!」


「わかっておる。謎のマントを追いたいのだろう」


「ルン!今から新しい任務を伝える!謎のマントの行方を探せ!」


「ハッ!」

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