第6.5話 家族の仮面(桜side)
私には1つ年下の義理だけどとっても可愛くてかっこいい弟がいます。
名前は政宗。
私はまーくんって呼んでます。
モデルさんみたいにイケメンで頭も良くて、運動神経もいいらしいです。
私はそんなまーくんに日頃から甘えてばかりです。
朝ごはんも作ってもらってるし、両親は帰宅が遅い時があるので夜ご飯も作ってもらうこともあります。
私は洗濯や掃除などの家事は出来るけど唯一、料理が全然出来ません。
昔、試しにと朝食を作ったら朝からまーくんが気絶しました。
それ以降はまーくんがこれからは俺が作るからじっとしててと言います。すこし不本意です。
さてさて、そんなまーくんだけど昨日はいつもより少し帰る時間が遅いようでした。アルバイトに行っているのは知っていますがいつもより遅かったです。
あと珍しく少しニコニコしていました。
「まーくんっ!おかえり!」
「ただいま。姉さん」
「まーくんいいことでもあった?」
「うんー?なんにもないよ?あっ、スーパー寄ってきたから今から夜ご飯作るね」
「うんっ!」
まーくんは今日もすごいです。
今日はお母さんたちの帰りが遅い日なので、今から夜ご飯を作ってくれます。
その間に私はまーくんがすぐにお風呂に入れるようにまーくんの着替えの準備をします。
もちろん下着もです。
邪な心がないと言ったら嘘になるけどさすがに盗んだりはしません。
ちょびーっと。ほんとにちょびーっと匂いをかぐだけです。
「スっーーーハっ〜。まーくんの匂いだぁ。まーくん成分注入はここまでにして、次は掃除掃除っと」
次は掃除です。
たくさんは時間がないのでリビング、まーくんの部屋、私の部屋を掃除します。
お風呂は最後に入った人が掃除することになっています。
お母さんたちの部屋も掃除がしたいけどご飯が出来るまでの時間なので今は出来ません。
少し申し訳ないです。
リビングの掃除が終わると次はまーくんの部屋です。
「しつれいしまぁーす」
誰もいないということが分かっていてもどうしても挨拶してしまいます。
まーくんの部屋はすごく綺麗なのであまり掃除をする場所がなくてやりがいがありません。
なので掃除という口実で大体はまーくんの部屋で少しゆっくりします。
まーくんのベッドに寝転んでみたり、並べてある本を読んでみたり、えっちな本を探してみたりです。
まーくんも思春期の男の子なのでそういう本を1冊ぐらいは持っていると思っているのですがなぜか見当たりません。実は持ってないのでしょうか?不思議です。
「姉さーん。できたよー」
「はーい!今行くよー!」
そうこうしていると夜ご飯が完成したみたいです。
1階に降りていくといい匂いがしてきました。
今日はカレーでしょうか?
「今日はカレーなんだねぇ〜」
「うん。ちょうどカレールーが安かったし」
やっぱり今日の夜ご飯はカレーでした。
あとはサラダです。
とちらもすごく美味しそう。
サラダにはブロッコリーとアスパラガスも入ってます。
私はそれで大大満足です。
「「いただきます」」
早速2人で合掌をして食べ始めます。
まずはサラダから。
すごくシャキシャキとして美味しいです。
新鮮さをすごく感じることができます。
ドレッシングもとても美味しいです。
次にカレーです。
いろんな具材が入ってます。
人参、ジャガイモ、お肉になすび。すごく美味しいです。
あととてもまろやかです。隠し味でも入れているんでしょうか?
美味しくて1回だけおかわりをしてしまいました。
さすがまーくんだと改めて思いました。
「「ごちそうさまでした」」
その後は2人で仲良く皿洗いです。
皿洗いの時はいつも思うけど新婚さんみたいです。
あと、まーくんの横顔を堪能できるから皿洗いという作業を考えた人は天才だと思います。
そして皿洗いが終わるとじゃんけんをします。
なんのじゃんけんかというとどちらが最初にお風呂に入るかです。勝った方が先に入ることになっています。
「「さいしょはぐー。じゃんけんポン!!」」
「よし。今日は俺の勝ちだから先にお風呂頂くね」
今日はまーくんが勝ちました。
今までの勝率は五分五分といった感じです。
まーくんがお風呂に入っている間はテレビを見ます。これといってやることがないので。
ボケーっとします。
テレビを見るのに飽きたらバランスボールに乗ったりもします。
「おっとっとっと」
バランスボールは案外難しくて座ってからバランスを取るのが未だに完璧にはできません。
まーくんは出来るのに。
少し悔しいので練習します。
「姉さーん。次いいよー」
「はーい!今行きまーす!」
そうこうしているとまーくんが上がったみたいです。
着替えをもってお風呂場へと向かいます。
お風呂場の扉を開けるとなんとそこにはパンツだけしかはいてないまーくんがいました!!
これをラッキースケベと言うんでしょうか!?!?
頭の中がパニックです。
「わぁーー!?ごめん!ごめんね!まーくん!」
急いで扉を閉めます。
「あはは。大丈夫だよ。別に見られて減るものでもないし」
扉の向こうでまーくんがいいます。
少し恥ずかしがっていると思ったのは気の所為でしょうか?
それよりまーくんの体・・・。
すごかった・・・。
筋肉フェチに目覚める人の気持ちがわかった気がします。
今度はしっかりまーくんが上がるのを確認してからお風呂場へと向かいます。
湯船に浸かるのは1日の疲れがとれるので大好きです。
「ふぅ〜〜〜」
私が使っている湯船はまーくんが入っていたお湯です。そう考えたらすこし緊張してきました。このままではのぼせそうなので早く上がろうと思います。
お風呂から上がるとそこからはまーくんに甘える時間です。
ひたすらまーくんの隣にいます。
ぴったりとくっついて肩に頭を乗せたりもします。
まーくんも咎めたりはしないので多分許可してくれてるんだと思います。
「ただいまー」
「「おかえりー」」
時計の短針が9の数字を回ったところでお母さんが帰ってきました。
お父さんはきっとまだ仕事なんでしょう。
「あなたたち相変わらず仲がいいわね〜」
「もちろんだよ!」
「アハハ...」
まーくんに甘えるだけ甘えたあとは自室に戻ってチャチャッと課題等を済ませ、そのまま眠りにつきます。
(今日もまーくんかっこよかったなぁ)
まーくんは最高の男子です。
今までに見た男子の中でも1番です。
世界中どこを探してもまーくん以上の男の人はいません。断定出来ます。
自分で言うのもなんですが、私はよく告白されます。
最低でも1週間に2回は告白されます。
他校の人からだってたまに告白されます。
でも、私は全て断ります。
なんでって?
そんなこと簡単ですよ。
私はまーくんのことが好きだから。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
遅くなりました。
新しく連載をしてみたり、リアルが忙しかったりと大変でした...。
ゆるーく投稿していくので応援よろしくです!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます