第2話
看護婦さん「はいじゃあ、ばんざーいをして貰ってもいいですか?」
山田さん「ざんざーい!」
看護婦さん「ばんざーい!」
山田さん「ざんざーい!」
「ケイネエエエエエス!!!!」
おじさんの声が響いた。
「なんだ?」
「え?」
「なに?」
幾人かの人は、いきなり大声をだしたおじさんを見た。
あとの人は何も反応していない。
絶対に聞こえているはずなのに。
「ケイネエエエエエス!!!!」
おじさんは再度吠えた。
そしてぶつぶつとなにかいいはじめた。
「2179457247…………原爆投下294733830483ケイネス、ケイネス」
「ケイネエエエエエス!!!!」
まわりの人々はケイネスおじさんに振り向き、ほくそ笑んでいる者や、怒っているの?など言っている人がいた。
駅前の喫煙所スペース。
ケイネスおじさんは携帯片手に闖入する。
「1938471……」
「ケイネエエエエエス!!!!」
さすがの喫煙者たち、なにも反応しない。
かなり近くでケイネスされた男の人だけがそそくさと去って行くのみだった。
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