第2話 chapter ボンベイ

 様々な商店が建ち並ぶ商店街。

 その通りから外れた、一本の細い路地に、思わず目が奪われた。

 人とすれ違えば肩がぶつかってしまいそうなくらいの細い路地。

 その突き当たりに、一匹の黒猫が倒れていた。赤黒いな血の海に沈む黒。それはピクリともせず、ただそこに居た。

 「……え、大変」

 思わず路地に入り、黒猫に近付く。

 通りを歩く人々は誰一人として止まらず、気にもしていないようだ。

 なんでだろう。何も感じないのだろうか。誰の仕業か分からないけど……こんなの酷すぎる。

 ごそごそと鞄からタオルを取り出し、黒猫に掛けた。そのまま跪き包み込むようにして抱えあげる。抱えあげたその身体は既に死後硬直が始まっている。猫特有の柔らかさと暖かさは失われ、冷たさと硬さが腕の中にあるだけだ。その身体は軽く、既に命は消えていることが嫌というほど伝わってきた。血は乾きパリパリと毛にまとわりつき、タオルには血が滲む。

 制服にまで血が付いてしまうことも構わず、珠恵ぎゅっと強く抱きしめた。

 もう手遅れだ……。

 じんわりと視界が滲んでいき、涙があっという間に頬を伝い流れる。

 せめて、せめて埋葬してあげよう。このまま見せ物のように、汚物でも扱うかのような人々の視線に晒されるのは、あまりにも不憫だ。

 「……ごめんね。今、埋めてあげるからね」

 この猫がどのような目に遭ったのかは分からないが、おそらく身勝手な人間の仕業であろうことは安易に想像できた。

 ごめんね、アナタを傷付けたのは私達、人間のせいだ。

 せめて、安らかに眠れる場所へと運ぼう。

 こんなに汚くて、うるさくて、醜い場所には居たくないだろう。

 涙を拭い、振り返ると其処には一人の少年が立っていた。

 さらりと流れる、ヤギのように美しい白髪。整った中性的な顔。その顔にはまだ幼さが残り、小学生くらいに見える。しかし瞳だけはやけに大人びており、尚かつ白髪であることのアンバランスさが、少年の美貌を一層強調している。

 あまりに現実離れした、神秘的な光景に言葉を失った。芸能人かモデルさんかな?とにかく、普段の生活ではとても出会わない人種であることは確かだ。

 少年はこちらを真っ直ぐに見つめ、立っている。道幅が狭いため、その中央に立っている少年を無視して立ち去ることも出来ない。

 「……猫屋敷 珠恵、だな?」

 ふと、少年が口を開いた。

 驚いて、咄嗟に返事を返すこともできず、珠恵は立ちすくむ。

 少年は珠恵の腕の中の猫に目をやり、悲しげに目を伏せた。

 「ボンベイ……か。まさか、こんな形になるなんて」

 少年はゆっくりと近付き、その赤に染まった額を撫でた。

 少年は、珠恵の胸の辺りまでの身長で、これだけ近付くとその細い髪の毛の一本一本まで見える。

 それは絹糸のように、さらさらと揺れた。

 「あの……、君は、この子の飼い主なの?」

 恐る恐る訊ねてみる。そもそも、なんで私の名前まで知っているのだろう。

 その時、一瞬、周囲の雑踏が遠くなった気がした。路地には誰も入ってこない。二人だけ、まるで隔離された世界に居るようだ。

 ふと、少年が顔を上げた。

 伸長差があるため、自然と珠恵を見上げるような形になる。

 大きな瞳に、長い睫毛。

 透き通るような肌に、思わず見とれてしまう。

 「ねえ」

 突然、声をかけられ、ハッとした。

 声と同時に、珠恵の目の前に何かが差し出される。

 真っ赤な手の中のそれは、珠恵からは確認できない。

 「ほら。口開けて?」

 少年の声が頭の中で響く。

 ぼんやりと、それは思考する能力さえも奪ってしまうような時間だった。

 それでも戸惑っていると、少年は焦れたように続けた。

 「……タマ、口を開けろ」

 その瞬間、少年の目に力が宿った。

 なんでその呼び名をとか、色々と考える前に、自然と口を開こうとしていた。

 その瞬間を少年は見逃さず、珠恵の口のなかに何かをねじ込む。

 広がる鉄の味。カプセル状の何かが、喉の奥まで突っ込まれたようだ。

 不快感に吐き出そうとするが、その前に少年は珠恵の顎を、とん、と軽く押し上げた。あっという間の出来事だった。

 何を考える間もなく、珠恵は得体の知れない何かを、黒猫の血にまみれた何かを、飲み込んでしまった。

 「……ッ」

 その場に崩れ、激しく咳き込む。

 どれだけ吐き出そうとしても、僅かに赤く染まった胃液が出るばかりで、何も吐き出すことは出来なかった。

 そんな珠恵を見下ろし、少年は語り始めた。

 「……ある時、神様は思ったんだ。本当はもっと、自然が溢れ、綺麗な世界を造りたかったんだ、と。ところが今ではどうだ?欲にまみれた人間たちが蔓延り、世界から自然が消えていく。美しい、無欲で純粋な動物たちも死に絶えていく。全て、身勝手な人間たちのせいで」

 「神様は悲しんだ。嘆いた。何故、こんなことになってしまったのか、と。しかし、いくら嘆いても現実は変わらない。そこで、決めたんだ。世界を、もう一度リセットして、造り直そうと」

 何処かで聞いたような話だ。

 咳き込みすぎて軽く酸欠状態になった頭を、必死に動かす。

 今や少年の足下しか見えない珠恵には、少年がどのような表情でこの話をしているのか読めない。

 「なら、どうするか?答えは簡単。必要な生物のみを助けて、あとは全部排除してしまえばいい。動物のつがいを一組ずつと、純粋無垢な人間の一族。それだけ居ればいい」

 「……何処かで聞いたような話だろ?確かに、ここまでは今までと同じだ。何世紀も遥か昔と、やろうとしていることは変わらない。でもな、それじゃあダメなんだ。現に、愚かな人間たちは昔と同じ過ちを繰り返している」

 ……そこで、だ。

 少年は、一際力を込めて言った。

 「話は簡単。新しい世界の仕組みを創ろうと、そう思ったのさ」

 その時、珠恵に異変が起きた。

 謎のカプセルを飲まされて、それが胃に落ちて、カプセルの包みが溶けきった頃。そしてその中身が、胃の中で黒猫の血と混ざり合った頃。

 ぐるりと世界が反転するような激しい目眩を感じ、たまらずその場にへたりこむ。

 ぼんやりとしていく視界。

 高熱にうなされる夜のような、インフルエンザに感染した時のような、全身を倦怠感と痛みに襲われる。

 ねえ、君は誰?私に何をしたの?その話は?

 それを問い掛ける余裕すらない。

 「俺の名前は、ノア。これから宜しくな。タマ。ボンベイを担う人間」

 少年、ノアは珠恵の側にしゃがみこむ。

 珠恵には、それに応える余裕すらなく、そのまま意識を失った。

_

 ずっと昔。まだ、人間が文明を築いて間もない頃のお話。

 風は木々を揺らし、ざあざあと村を鳴らした。波打つ緑のカーペットの上で、ただひたすらに青いだけの空を見上げて、寝転がっていた。鼻につく、生々しい土と草の匂い。

 暖かい太陽の下で、さわさわと風は吹き続けている。

 なにをするでもなく、なにかに追われるわけでもない。ただひたすらにボーっとする時間。胸には幸福感だけが満ちており、私はその胸がぎゅーっと熱くなるような感情を抱きしめ、目を閉じた。

 「____……だよ。ね、そうだよね。……____?」

 誰かの声が、どこかからか聞こえる。

 なにを言っているのかも理解できないが、私はその声に答えていた。自分でも、なんと答えたのかすら分からない。

 ふわふわと消えてしまいそうな意識のなかで、私はその声の主に問いかけていた。

 「ねえ、あなたは誰なの?」

 「ここは、どこなの?」

 ふっと、声の主が笑ったような気配がした。

 その問いの答えを聞く前に、幸福な時間は突如として幕を閉じた。

 大音量で鳴り響く、けたたましいベルの音。それを合図に、世界はざあっと収縮して、あっという間に消えてしまった。真っ暗な世界にひとり取り残された中、その音が聞き慣れた愛用の目覚まし時計の音だということはすぐに気が付いた。

 「……あー、びっくりした」

 目覚まし時計を止め、思わず口に出して呟く。

 まだバクバクとうるさい心臓を押さえつけ、携帯電話を探し出した。am7:00。

 カーテンの隙間からは朝陽が差し込み、バタバタと朝の音が聞こえてくる。

 私は茫然とあたりを見回した。

 ちゃんとパジャマを着ているし、変わった様子もない。なんてことはない、いつもと同じ朝だ。

 なにも問題はない。

 ……ないのだが、昨日の出来事は嫌でも脳裏にこびりついていた。

 あ、あれ……?なんでだ?どこも痛くないし、なにも変わった様子はない。

 あれからどうやって帰って、家族と夕飯を食べて、お風呂に入って着替えて、ベッドで眠ったんだろう。

 全く記憶にない。

 ……まさか、あれも全部、夢?

 いや、仮にあの出来事全てが夢なのだとしたら、私は学校よりも病院に行くべきかもしれない。

 ……いやいや、全てが現実だったとしても、それはそれで大問題だけど。

 盛大にため息が漏れた。いや、きっと、疲れているだけだ。

 「……ノア。新しい世界」

 ノア、といえば、ノアの方舟のこと?

新しい世界の仕組み、とか言ってたような。

 ……やっぱり、夢だったような気もする。

 考えても仕方がないことは、考えないことにしよう。

 珠恵は大きく伸びをして、ベッドから立ち上がる。

 身支度を整えて、一階にある洗面所へと向かう。

 鏡の前で念入りにシャツをチェックしてみても、血痕もなく、真っ白なままだ。

つまり、あの可哀想な猫も、夢だったということだ。

 良かった良かった。

 「……あれ」

 歯ブラシをくわえながらぼんやりと鏡を見ていると、一瞬、耳が変になったような気がした。

 なんとなくお尻、というか尾てい骨?が窮屈に感じる。

 「……」

 ばしゃばしゃと顔を洗って、もう一度鏡を覗いた。

 よく見ると、耳は黒くてもさもさで尖っているし、お尻に手をあてると長い尻尾がはえていて、目は金色で、これじゃまるで……。

パニックになって、叫びそうになるのを堪える。

 「……ひ、引っ込め!夢だ夢!」

 目を閉じて、必死に念じてみる。

 まてまてまて、これじゃ学校行けないし、そもそも外に出れないでしょ。

 てか、まって、これ何かのコスプレ?

 昨日のやつは、やっぱり夢じゃなかったとか?

 一瞬で思考がぐるぐると駆け回り、おそるおそる目を開けた。

 そこには、いつもと同じ私がいた。

 耳や尻尾は消えて、目も普通に戻っている。

 ああ、良かった……。

 その場にへたりこみ、頭をガシガシとかいた。

隣で黒猫のクロが、不思議そうに珠恵を見上げている。

 「なにひとりで騒いでるのー?早くご飯食べちゃいなさいよー」

 「な、なんでもない!すぐ行くー!」

 母親の声にもビクビクしながら、なんとか気持ちを落ち着けることに努めた。

 今日は、朝から変なことが多すぎる。

 いや、正確には昨日からか。

 変なものでも食べたかなあ……。

 不安になったが、とりあえず今は体調が悪いわけでもなく、異変が起きているわけでもない。

 ……よし、学校に行こう。

 ふと時間をみるとギリギリで、慌ててトーストを口に放り込んで家を飛び出した。

 自転車に飛び乗って、立ちこぎで約三十分。最初は迷って一時間もかかっていた道だが、今ではもう慣れたものだ。

 信号の変わるタイミング、裏道などを巧みに使いこなし、あっという間に学校へと駆け込む。

 登校している生徒たちの間をすり抜けて、自転車を駐輪場へと滑り込ませた。

 時間を確認し、ほっと息をついた。よし。なんとか間に合った。

 じんわりと額に滲む汗を拭い、校舎へと向かう。

 コンクリートで建てられた校舎は、中に入ればひんやりと冷たい空気が満ちていて、気持ちがいい。ざわざわとした朝の空気も、今はなんだか落ち着く。

 「……どーん!」

 「うおっ!びっくりしたっ!!」

 突然、背中になにかがぶつかってきて、首ががくんと揺れた。確認すると、見慣れた顔が笑っている。

 「えへへー、おはよ、タマちゃん」

 「ああ、おはよ。ハル」

 ふにゃりと笑うハルを引き剥がして、珠恵もつられて笑顔になった。

 彼女の名前は、春日 春日(かすが はるひ)。

お察しの通り、彼女も個性的な名前の持ち主だ。

 類は友を呼ぶ、というか、いつの間にか一緒にいることが多くなっていて、今では殆どの時間を春日と一緒に過ごしている。

 あまり友達は多くない珠恵だが、ハルだけは特別だった。話をあわせて笑ったりと、気を使う必要もないし 、何故か居心地がいい。

理由はよく分からないが、きっと気が合うのだろう。

 おっとりとした雰囲気、いつも鞄の中にチョコレートやら飴やらを仕込ませている春日は珠恵とは対称的だが、それも逆に良いのだろう。

他愛ない話をしながら、三階にある教室へと向かう。時折すれ違うクラスメイト達と挨拶を交わしながら、珠恵は席について大きく伸びをした。

 「あー、朝から色々ありすぎて疲れたよー……」

 そのままぐにゃりと机の上に突っ伏した。

 ハルは鞄の中からチョコを取り出し、ひとつを口の中へと放り込んだ。

 「なんだかよく分からないけど、お疲れさまだねえ。それはそうと、今日は大ニュースがあるんだよー!」

 ほら、と差し出された携帯には、"ISLE 、犠牲者が増えるばかり"という見出しが出ている。

 どうやら、Web上のニュースサイトのようだ。

 ISLE(アイル)、といえば、誰でも一度は耳にしたことがあるだろう。それは一種の都市伝説のようなもので、噂では犯罪組織の名称として使われていたりもするらしい。一方ではISLEという名前の薬物だという話もあるし、一概には言えないが、最近はやたらとメディアを賑わせている。一般的にISLEとは、変身サプリというものを配布している集団のことで、変身サプリを飲むと、自分の好きな動物に変身できるらしい。

 ……そんなメルヘンな話、どうにも真面目に聞いていられるようなものでもない。

 しかし、最近では変身サプリなるものを飲んで、中毒死したという事件が多発しているのだ。

 被害者らの手記、一致する現場状況から、変身サプリは無視できない存在として扱われている。

 奇妙なことに、いずれも被害者の胃からは溶けたカプセルと、動物の毛や爪が検出された。

そのカプセルが、いわゆる変身サプリなるものであるとし、捜査を進めているらしいが、どうにも進展のないまま、被害者だけが増え続けている。

 「ああ、最近なにかと話題のあれね。これが、どうかしたの?」

 「タマちゃん、あたしね、凄いことに気が付いちゃったんだあ。きっと、ISLEっていうのは、人を選んでいるんだよ」

 「ええ?またそんなことを……。新種のドラッグなんじゃないの?」

 ちっちっち、とハルは指をふる。

 「それが、違うんだなあ。だって今の時代に、中毒の原因が全く解明出来ていないドラッグなんてあるかなあ?あったとしても、それがどんな成分で構成されているのかくらいは、分かるはずでしょ?それが全く分からないっていうことは、なにも入っていないか、感知できない成分で構成されているんだよ」

 きらきらと目を輝かせているハル。

 ああ、また始まった……。

 良い子なんだけど、この手の話題になると、少しばかり妄想が先行するというか、想像力が豊かになる。

 「いやいや、じゃあなんで死者が出てるの?それは説明できなくない?」

 「裁きだよ。たぶん。人を、選んでいるんだよ。だから、変身サプリって、実在しているんだと思う。だって、サプリを飲んで生きている人が表に出てこないっていうことは、選ばれた人たちは少なからず存在していて、きっと隠れて生活を続けているんだと思うの

 「いや、だからさ……」

 「火のないところに、煙は立たないんだよ」

 ビシッとポッキーを突き付けて、ハルは断言した。

 私は、両手を挙げて降参のポーズをとる。

 これ以上、言い返すのはやめておこう……。

 にひひ、と勝ち誇ったように微笑むハルに珠恵はひらひらと手を振った。

そうこうしているうちに、始業のベルが鳴る。

 「ほーら、席に着け。ホームルーム始めるぞー」

 いつも気だるそうな担任が教室に入ってくるなり、生徒たちはそれぞれの席に戻っていく。

 今日も、また同じ1日が始まった。

 人生なんて、きっと同じことの繰り返しだ。

 朝起きて、食べて、勉強して、食べて、寝る。

 そりゃ、それなりに楽しいことも沢山あるだろう。それが幸せだということも、理解できる。でも、それは先人たちが踏み固めてきた道を歩いていくのと同じで、平坦なものだと思う。先生は偉人や歴史なんかについて教えてくれるけど、それは優秀な子守唄にしか聞こえない。そして今、私はその子守唄に負けないように必死に戦っている。夏の蒸した空気は意識をぼんやりと霞ませ、思考力を削ぎ落としていく。周りを見渡すと、すでに三分の一ほどは夢の中に落ちてしまったようだ。

 ああ、なんという苦行……。

 先生はそんな状況を知ってか知らずか、淡々と授業を進めていく。あるいは、もう諦めているのかもしれない。


 ふと窓の外に目線を移すと、美しい白髪の少年がこちらへ手を振っているのが見えた。

 「……はあ!?」

 驚きは脳内だけでなく、声に出てしまったようだ。勢いのまま立ち上がり、膝を少々机に打ち付けた。

 先生は動きを止め、生き残っていた生徒は驚きこちらを向いている。

 「どうした、猫屋敷。質問か?」

 「いっ、いや!なんでもありません!すみませんっ!」

 慌てて座り、授業を続けるよう促す。

 まって、ここ3階だよ…!?!?

 ギッとノアを睨みつけると、ヒラヒラと手を振って笑っている。

「オクジョウニ コイ」

 パクパクと口を動かし、上を指差すノア。

 必死に指でOKサインを作り、早く何処かへ行ってくれと願いながら手を振り返す。誰かに見付かったら、教室がパニックに陥るに違いない。




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ISLE ポロ @mikadosan

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