ENDmarker 今日 .

「あなたのことが、すきです。わたしにはもう、時間が残ってなくて。今日明日が山だと言われました。それでも。あなたと、交わりたいです」


「何言ってるんだ」


「本気です。せめて、わたしが生きているうちに。あなたと、繋がりたい」


「手でもなんでも握ってあげるから。だから」


「ちがうの。わたしを」


「だめだ」


「なぜ?」


「そんなに嬉しそうな顔をされても。だめだ。私には。あなたを」


「わたしのことなら」


「あなたのことが大事だ。明日も、これからも。ずっと生きていてほしい。だから」


「わたし、明日が来ないかも、しれないんだよ?」


「それでも。ごめん。私とそういうことをする体力があるなら。身体を。もっと大事にしてほしい」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る