運動

@BARRETTS

運動

シャワーを浴びて、身支度を整える。

部屋に入ると声がした。

「え、もう帰っちゃうの?」

「うん。私には家があって待ってる人がいるんだ。」

そうだ。お家に帰ろう。



友達に連れられて、奇妙なところに来た。

BARというのだ。薄暗くて、大きなカウンターがある。

お酒はそんなに強くない。カクテルを作って貰った。

ふと、横を見ると奥に素敵な人がいる。

なんだ心臓がバクバクする。

あの人のグラスの持ち方素敵だ。

あの人のタバコの吸い方素敵だ。

あの人の笑顔素敵だ。

巡り合ったね。

そうだよ。ここにいるよ。

あ、目が合った。やっぱり。

そうだ。そうだ。そうだ。巡り合ったんだ。運命の人に。

歳の差なんて関係ない。

ほら、また目が合った。うん。って言ってる。

あ、今流れ出した曲大好きなやつ。

絶対こっち見る。ほら。そうだ。って言ってる。

あの人と通じ合えてるんだ。


「やっぱりそうでしょ?」

「何が?」

「私たちは通じ合ってる。」

「そうだね。可愛いね。」

「これからはずっと一緒だよね?」

「そうだよ。ずっと一緒にいよう。」

もうこの抱きしめた手を離さないで


「帰るよ。」

友達の声で、我に帰る。

あの人に言わなくちゃ。

立ち上がると、周りがウニョウニョになってる。

どっちが前で後ろ?

あの人はいるよね? 

ウニョウニョの中にあの人が。



呆れるほど、大きな家だ。一緒に暮らす人が金持ちなのだ。

いや。金を稼ぐのが上手いのか。

仕事を始めたらもうほったらかしにされる。

そうなると、行くところは一つだけ。

いつもの席。ここで飲むシングルモルトが好きだ。

オーナーは外国まで行って良い酒を探してくる。

通い出してもう10年になるのか。

奥で若い子達が騒いでいる。一人倒れたらしい。

その子は友達に背負われて帰って行った。

「お騒がせしました。」

オーナーが苦笑いを浮かべてやってきた。

「お互いにあんな頃もあったでしょう。気にならないよ。でも、あの子の明日は地獄だろうね。」

「私は、その地獄を知りませんが。」

「どんな肝臓してるの?」

「今日もまたあなたの言う『運動』ですか?」

「運動か。SEXに愛を持ち込むと厄介なことになる。純粋に性欲に溺れたい。ジムで汗を流す人と一緒。ホテルはちゃんとしたところ取るから、さっさと帰る私は良いやつじゃないかな。」

「あなたが帰った後パーティーしてるんじゃない?」



起きたら夜だった。あの人は?

気持ち悪い。水を飲もう。ゲェー

駄目だ。あの人に会わなきゃいけないのに。

全然身体が動かないや。

あの人は、あの席で待ってるよね。

うん。待ってる。昨日あんなに会話したじゃん。

音楽の趣味は一緒。

まだ、茶色のお酒は飲めないけど、教えてもらうんだ。

ちゃんとした飲み方をしなきゃいけないお酒だよね。

だからちゃんと習うよ。言われた通りに飲むよ。

そうしたら、今日みたいな事にはならないよね。

あー早く会いたいね。

って、あのお店どこ?ここはどこ?

友達の家か。落ち着け落ち着け。友達はどこだ?

こんな私を一人にしておいていいのか?

動けないんだぞ。

笑い声が聞こえる。帰ってきたかな?

「おーい。起きたかい?」

「こんな私を放っておいて良いのか!」

「だって起きないし。学校あるし。バイトもあるし。二日酔いだろうから、水とかトマトジュースとかおかゆのレトルトとか用意してあんじゃん。良い友達でしょ。」

目の前に揃ってる。何も言えない。良い友達だ。

「あの昨日のお店に行きたいんだ。」

「あそこは本格的なお店だから高いよ、しかもお酒の飲めない君が行くところじゃないよ。昨日も連れて帰るの大変だったんだよ。」

「あの人が待ってるんだ。行かなくちゃ。」

「やれやれまだ酔ってるのかな?何か欲しいものある?」

私の頭をポンポン叩き、キッチンに行ってしまった。

ここは大学の近所のみんなのたまり場になってる友達の寮。

友達はもう私に興味がなくなって、みんなで何か作ってる。

どうしたらまたあの人に会えるのだろう。

待ってるのに。いっぱい待たせたよね。

ずっと一人ぼっちで、あの席で、私を待ってたんだ。

もうこれからは、隣には私がいるよ。

ずっとずっと一緒だよ。



ホテルの最上階のBARカウンターで待つ。

ちょっとオシャレをしてとオーダーしてある。

こうゆうところで、夜景を眺めながら恋人達は語らいたいものなのか。

やって来た。目が合う。楽しい夜になりそうだ。

「こんな所に呼ばれるの初めて。」

「導入部分も大切だと思わない?」

「賛成!ビールお願いします。」

くだらない事ばかり話しながら小1時間ほど過ごす。

この時間が後の盛り上がりを大いに助けてくれる。

1回限りの恋人ごっこ。トコトン楽しもう。

「そろそろ部屋に行こうか。」

「うん。」

ここで、うん。って言って貰えたら成功。

はい。じゃあ、まだ距離がある。

最初に目が合った時に、まぁわかるけどね。

部屋までの足取りがお互いに少し早くなってゆく。

今日は最高に良い運動ができそうだ。



やっと手に入れたお店の住所。あの人が待ってる。

今日会えるよ。そしてもう離れない。

ずっとずっと一緒。

新宿駅。

なんだこの人たちは。今日はお祭り?

いっぱい大人がいる。

話しかけるな。行かなきゃいけないところがあるんだ。

なんだ此処は。迷路なの?

住所を知ってれば行けるでしょ!?

どのビル?どこだ?どこだ?

駄目だ。人に酔ってきた。気持ち悪い。

なんだよ。吐いてる奴がいる。

しゃがみ込んで動けないよ。助けてくれ。

電話がなった。

「どうだい。行けたかい?」

友達だった。

「行けないの、解ってたのか?」

「まぁねぇ。だって君には無理かもとは。だから電話を」

「助けてくれ。動けないんだ。」

「もう新宿駅に居るよ。でもお店には連れて行けない。お金がないんだ。」

「私が出すよ。お金は持ってるんだ。親がいっぱいくれるから。」

「じゃあ、今君はどこに居る?」

「ここは、わからないんだ。」

「困ったね。駅には戻れる?」

「戻らなきゃ君に会えないし、ここはわからないし、あの人に会わないといけないから、頑張るよ。」

「『あの人』はずっと判らないけど、明日も学校だし、終電では帰りたいから早くおいで。」

早く、早く、早く。GPSお願い、駅まで行かせて。

何時間彷徨っているんだ。駅で友達に会えない。

新宿駅の馬鹿野郎。こんなに大きいと、たった一人の友達に会えないよ。

「まったく君はどんな方向音痴なんだい?!もう帰るよ。」

「駄目だよ。ダメダメ。行かなきゃならないんだ。」

「これから行っても飲む時間もないし、終電があるんだ。」

「タクシーで帰れば良いさ。」

「明日は1限からなんだ。そんな飲んでる場合じゃないよ。タクシーって。君は何しに大学にきたの?親からお金いっぱいもらって。興味がない学校なら辞めれば良い。付き合えないよ。」

「違う。違うんだ。ただ、あの人に会わないと。学校も大切だよ。1限の授業は外せないよね。あの教授だもの。電車で帰ろう。」

友達は奨学金で学校にきてる。バイトもして。勉強もいっぱいしてる。きっとエライ人になる。軽蔑されたくない。

「今度バイト代が出たら一緒に行こう。」

「うん。」

そう言うのが精一杯。今日は帰らないと。

私は大学生なんだ。1限の授業があるんだ。

あの人は大丈夫。だってずっとあの席で私を待ってたんだし。あの日、私に会えたけど、あんなに通じ合えたけど、言葉を交わせていないから、きっとずっと、あの席で私を待つしかないんだ。

きっとすぐ行くよ。待っててね。



もう3週間ほったらかしだよ。本当に私はここにいて良いの?何不自由のない暮らし。嫌になる。自分は何者なのか。

何度もぶつかるこの自問自答。

一緒に暮らすってどうゆう事?

もっと何か生まれるものじゃないの?

毎日毎日同じ事のルーティーン。誰のため?自分のため?

BARに行っても埋まらないものがある。

運動をするしかないか。

SEX SEX SEX SEX SEX SEX SEX SEX

これじゃ満たされない。

ほったらかしにしないでよ。

「仕事一区切りついたから君のお気に入りのBARに行こうか?」

突然話しかけてきた。

「あそこは一人でも行けるから、もっと冒険させてよ。」

「冒険か。じゃあ望みを叶えよう。」

ああ、この人には敵わない。もうさっきの憂鬱から抜け出した。

今日はどんな楽しいことがあるのだろう。



友達のバイト代が出た。私の奢りでお店には行きたくないらしいから、ずっとこの時を待ってたんだ。

ソワソワしているのを見てとられて話しかけてくれた。

「バイト代が出たから、あのBARに行く?」

「うん!」

「やれやれ、あそこに何があるの?良いBARだけど。」

「私を待っている人がいるんだよ。」

「待ってる人って。お酒が誰か飲んでくれって待ってる場所でしょ。そして君はまだ本格的なお酒は飲めない。」

「教えてもらうんだよ。今日からずっとあの人の隣で。」

お店に着いた。

「いらっしゃい。」

オーナーが笑顔で迎えた。



あれ、この子この前倒れた子だよな。

ジュースみたいなカクテルで。

「なんにする?」

「ビール」友達は注文する。

「あの人いないんですか?」

「誰のことかな?」

この子は何を言ってるんだ?

「君の注文は?」

「あの人に教えてもらうんです。茶色い、あ、ウィスキーを。だから、いないと困る。困るんです。」

「誰のことかわからないけど待ち合わせをしているのかな?」

「はい。ずっと、あの席で私を待ってるって。」

指差した席は常連のお気に入りの席だ。誰だこんな可愛い子を夢中にさせたのは。

「今日はまだ来ていないけど、約束だろ。それまでどうする?」

「ジュースでも大丈夫ですか?」

「もちろんだよ。」

この子が店に来たのはあの日が最初だ。そして倒れた。

ここに良いイメージを持つとは思わなかったが、誰か常連さんが口説いていたのかな?いや、そんなことあるか?

友達の子も数回しか来てないよな。誰繋がりだ?

おーい。誰が来るんだ。問題起きないよね。

「ビールおかわりください。」

「はい。」

見ると、あの子はジュースも飲まずに下を向いたまま震えている。

新しいビールを持って友達の子に差し出す。

小声で聞いてみる。

「ねぇ、あの子大丈夫?」

「全然わからないんです。ここに来るのがもう人生の全てのような口ぶりだったのに。だからちょっと無理して来たんですよ。」

「そうだよね。学生さんにはちょっと高いかな。今日は学割にしてあげるよ。」

「いや、、、ありがとうございます。甘えます。コイツがもうここに来るしかないって言って狂ったようで。だから、何か起きるなら良いけど、現状何も起きてないし、黙ったまんま。拍子抜けです。」

「待ち合わせしているような口振りだったけど?」

「誰が来るんでしょうか?私もここには数回です、よね。」

「うん。そう認識しているな。」

「やっぱりオーナーは覚えてますよね。コイツ始めて来た時倒れたんだけど。」

「そうだったね。背負って帰ってた。」

「そうです。コイツは誰ともここで出会ってないでしょ?私達と来て倒れた。ジュースみたいだけど、本物のカクテルを飲んで。」



いない。いない。いない。あの人がいない。

そんな事があるの?待ってるって言ったのに。ずっと待ってるって。

あんなに通じ合ったでしょ。ここに来なきゃ会えないよ。

どこにいるの。あの席で隣に私。お酒を教えてもらうの。

待ちくたびれたの?でも、あの日見つけてくれたでしょ。

私を。私もあなたを見つけた。運命だよね。

ずっと一緒にいるって言ったのに。

あの人があの席にいない。



「もう帰ろうか。」

友達が促した。

もう2時間いるらしい。ジュースも飲んでない。

オーナーを見ると、困った顔をしている。

「映画1本分てつもりで付き合ったんだよ。君に何が起きるか本当に楽しみにしていた。でも。ね。帰ろう。」

でもでもでもでもでもでもでもでも。

あの人に会わないと。

今あの席には違う人が座ってる。隣の人と楽しそう。

そうなるのは、私達。私達でしょう?

帰るしかないのか。友達にも、お店にも迷惑は掛けられない。

あの人はどこに行ってしまったのだろう。

「あ、あの、前に私が来た時あの席に座っていた人誰ですか?」

「多分常連さんの中の一人だろうけど誰かな。」

知っているけどオーナーは教えてくれない。

個人情報保護法とかなんとかだ。

もう帰るしかない。



いつもの席に着席すると、オーナーがシングルモルトのボトルとグラスを持ってきた。

私の好きなシングルモルトだ。

「ねぇ、何か悪いことしてない?」

尋問でもするようにゆっくりとグラスに注ぐ。

「悪いこと?」

「あなたは豪邸で一緒に暮らす人がいるでしょ。その他にって事。」

「運動?」

「それは違うよ。割り切った関係でしょ。そうじゃなくて、お付き合いをしている人って事。」

「全く身に覚えがないなぁ。」

オーナーは私の態度を観ると、不可解そうに話し出した。

「覚えてないかなぁ、前に来た時に倒れちゃった子がいたでしょ。」

「倒れたって、あ、若い子達?」

「そうそう。その倒れた子が、あなたを探しにここに来たよ。」

「えっ、なんで?」

「あなたがお酒の飲み方を教えてくれると約束したそうだよ。」

「お酒の飲み方?」

「あの時背負って帰った友達と来たのだけど、あなたが来ないから。下向いてずっと震えていたんだ。可哀想になっちゃって友達に聞いたの、だけど、友達も的を得ておらず、あの日帰った後からあなたに会わなくちゃと半狂乱だったらしい。ここに来て答えが見つかるならと付いてきてあげたそう。……本当は、約束してたんじゃないの?」

「まさか。そんな事出来るはずもない。大学生でしょ。勉学に励んでいただきたい。」

「じゃあ、全く身に覚えがないの?」

「もちろん。潔白です。」

「まぁ、あなたの運動相手ではないかもね。」

「なんでわかるの?」

「あなたの運動は激しそうだから、壊しちゃうって事。」

「あー儚げなタイプか。いいねぇ。」

「って、馬鹿なんだから。」

一頻りオーナーと馬鹿笑いしていると、ドアが開いた。

「いらっしゃいませ。」

オーナーが声をかける。

と、直ぐにこちらを見てウィンクした。

儚げちゃんがやって来た。



約束はしたけど、あの日じゃなかったんだ。

そうだった。そうだった。

あの人があの席に座ってる時に会いにいかなくちゃ。

それには、私が待てばいいんだ。今まで待たせっぱなしだから、今度は私が待つよ。

BARの入るビルに行ってみる。入り口を見渡せるお店はないかな?

何もない。外で待つしかないかぁ。

お店が始まるのは7時だから間に合った。

あの人が入るのを見逃してない。

私が待つからね。

もう終電の時間だ。今日は来なかった。

いっぱい変な人に話しかけられたよ。

でも、私と話せるのはあの人だけだから。


今日も7時前に到着した。大丈夫。

9時頃雨が降ってきた。どうしよう。

傘を買いに行ってたら、見逃しちゃう。

ああ、もう、寒い。

酔っ払いの人が傘をくれた。ラッキー。

酔っ払いは優しいのか。

もう終電。今日も来なかった。


今日はちゃんと傘を持って行こう。

7時前に到着。

8時頃、警察官がやって来た。

職務質問だ。交番に連れて行かれるわけにはいかない。

学生証を出して、兄を探していることにしよう。

何も悪いことしていない大丈夫だよ。

終電までだって言ったら、なんとか許してくれた。

ああ終電の時間。今日も来なかった。


今日も傘持って7時前に到着。

雨は降らないし、あの人も来ない。


今日こそ来ないの?待ってるよ。

7時前に到着。

9時前かな、あの人がやって来た。

ビルの中に入ってゆく。

ああ、行かなくちゃ。あの人に会いに行かなくちゃ。

心臓が飛び出そうだよ。

あの人があの席で私を待ってる。



「待ち合わせですか?」

オーナーわざとらしいな。どうせ隣に来るんでしょ。

1回限りの恋人ね。今日は儚げちゃんだね。

俯き加減で近づいてくる。

「私を待ってましたか?」

「もちろん。君を待ってたよ。ここでね。」

自分の席を指さした。

「やっぱり、今日だったんだ。」

「この前、待ちぼうけにさせちゃったんだってね。ごめんね。今しがたオーナーから聞いたんだよ。」

「大丈夫です。今、会えてます。」

「それで、お酒の飲み方を教えて欲しいの?」

「あなたと同じものを飲んでみたくて。」

「匂いを嗅いでごらん。」

私のグラスを差し出す。

「うー、何ですかこれ?」

「シングルモルトというウィスキーだよ。」

「化学薬品じゃないんですか?」

「失敬だな。ボトルを見てごらん。まぁ、これは飲めないよね。何かカクテルを作ってもらおう。」

オーナーもこの前のことがあるから、ノンアルコールのカクテルを持ってやって来た。

「乾杯しよう。二人の出会いに。」

「運命に。」

運命?そうだな。巡り巡ってみんな運命。

「大学生なの?専攻は?」

「法律です。」

「それは凄いね。ゆくゆくは弁護士、検事、官僚かな?」

「あなたは?」

「何もしてない人だよ。」

まぁ、誰も信じないよね。でも事実なんだけど。

オーナーも交えて馬鹿話しながら小1時間。

「ホテルでも行こうか?」

「うん。」

やっぱり。ここは、うん。だよね。



ここって5つ星ホテルだよ。

初めて入った。床の絨毯がフカフカしてる。

あの人が前を歩いてる。

あー、私達はやっと一つになるんだ。

運命の人だもの。

すごく優しいキスをする。

愛おしいものを愛でる様に愛でる様に。

私の首も背中も腕も指も脚も足の指も全部全部愛されてる。

脳味噌がとろけ出してくる。

心臓が爆発しちゃうよ。

こんな経験したことない。

愛されているんだ。実感するよ。私も愛してる。

愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛して、、

気がつくと夜が明けていた。

今日から、ずっと離れないよ。

おかしい。手を伸ばしてもあの人に触れられない。

バスルームにもいない。

あの人はどこ?

ベッドを見るとあの人が寝たそぶりもない。

運命の人じゃないの?

あんなに愛し合ったでしょ。愛し合った。

愛されてるよね?私愛されてるんだよね?

あーーーーーーーーーーーー、、、、、?

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