第1章 登場人物
・ダリル・リーヴェイ(男、29歳)
シルバーランクの剣士として冒険者登録しているが、絶世の美女である悪霊エリーに憑りつかれている。なぜ憑りつかれているかは今のところ不明。
ノルドラント王国王都リガの冒険者ギルドのギルドマスターの指示によって「悪霊使い」として登録させられる。
本気で恋人が欲しいし結婚したいごく普通の男なのだが、絶世の美女である悪霊エリーに恋人獲得活動を行う度に邪魔をされては失敗する日々を送っている。
エリーに言わせると、「万年貧乏の甲斐性無し。底抜けの優しさを併せ持つお人好しのおっぱい大好きオジサマ」。
30歳と言われることに未だ抵抗し続け、29歳だと言い張る。
1歳は大きいかもしれんがもうすぐ30。諦めも必要だと思う。
・エリー(女、見た目20代)
何故かダリルに憑りつく絶世の美女。だけど悪霊。
ダリルが恋人獲得活動を行う度に、「押し売りと言う名の邪魔」を繰り返す。特にダリルの視線には敏感で、視線の先にある数々の男子諸君の目の保養たる存在を感知し、冷めた感情で的確に指摘する。
ギルドマスターのジーヴァや副官のアイシャに言わせると、「単なる嫉妬」。だが本人は絶賛否定中。
悪霊との戦闘では自身も悪霊の能力を解放させるためか、かなり高圧的な態度で相手を翻弄する。
聖女カチュアからは『牛チチ女』と評されるが、反論するほどあまり腹を立てていない。むしろ、「持つ者の余裕」と思えてしまうのは気のせいだろうか。
〇ノルドラント王国〇
・ジーヴァ(男、39歳)
冒険者ギルドを統括するギルドマスター。
茶髪刈り上げの凛々しい壮年男性で大楯の使い手で元ゴールドクラスの冒険者。
何気にダリルとエリーのコンビを好意的に見ているが、もみ消すだけでどれだけギルド金庫を利用した事かと説教したくて仕方がない様子。
ダリルは「女みたいに勘の鋭いおっさん」と見ている。
・アイシャ(女、25歳)
冒険者ギルドのサブマスター。
紫色の髪に美しい顔立ちをした脚線美が美しい女性。
イケメン好きが災いして、未だ独身。「ダリルでもいいから付き合えばいいのに」と言われ、笑顔で拒絶するという筋金入りのイケメンハンター。
ハンティング結果自体は聞かないのが優しさだ。
・ルナ(女、16歳)
冒険者ギルドの受付嬢。
紫色のショートボブカットヘアーで明るく朗らかな女の子。
その可愛らしい見た目もあってギルドにおける人気は非常に高いのだが、なぜかダリルの依頼処理は大抵彼女が行うという不思議状況。
そんな馬鹿な……。
・トマ(男、48歳)
ノルドラント王国王都の乗合馬車の御者。
恰幅のいい茶髪のおっさんで明るく優しい。まあ扱っている馬車はかなりのボロだ。
商業ギルドに所属しているが、金儲けをしている素振りは一切ない。かといって不自由な生活をしているようにも見えない。
これは小耳にはさんだ話だが、過去に大規模商人として名を馳せていたこともある凄腕の商人だという。
非常に美しい妻がおり、娘2人と静かに暮らしているが、その事実をダリルは知らない。
・ジン(男、38歳)
冒険者ギルドに所属していたベテラン戦士。
過去にテルの村を襲ったゾンモーナト遺跡からの魔霊氾濫に巻き込まれた宿屋の娘を守り、その後結婚しやがった。結婚を機に冒険者を引退し、今では妻と娘のミリーと3人で暮らしている。
茶髪を短く刈り揃え、頬にある傷が歴戦の勇士を物語るが、根はやさしい温厚な男。
冒険者を引退した理由について、ダリルは納得していない。
・リーナ(女、26歳)
テルの村にある宿屋の女将でジンの妻。
過去にゾンモーナト遺跡から溢れ出した魔霊の氾濫によって両親を亡くしており、その際に守ってくれたジンに一目惚れ、その後結婚した。今ではミリーと3人で暮らしている。
子供を産んだとは思えないスタイル抜群の美しい女性だが、今では2人目の命をその身に宿している。
・ミリー(女、4歳)
テルの村にある宿屋の娘。ダリルの邪念を打ち消した最高の天使。
姉になることを楽しみにしている活発で可愛らしい女の子だが、将来はダリルのお嫁さんになると公言する。
・クレスト(男、16歳)
テルの村でダリルと出会った冒険者。職業は戦士。
幼馴染3人と一緒に活動する男の子で、リーダー的存在。
・ミーア(女、16歳)
テルの村でダリルと出会った冒険者。職業は斥候。
幼馴染3人と一緒に活動する女の子。
ボーイッシュでボケ体質。
・フィーニア(女、17歳)
テルの村でダリルと出会った冒険者。職業は魔術師。
幼馴染3人と一緒に活動する女の子で、魔法を扱うだけあって才女であり知性が高い。
グループの中では突っ込み担当。
・ケニー(男、16歳)
テルの村でダリルと出会った冒険者。職業は回復術師
幼馴染3人と一緒に冒険者になった男の子だが、真面目だが乗り物に弱く、眼鏡をかけた知性的な少年。
・ルイーシャ(女、18歳)
王都にあるレストラン
赤みがかった茶色のロングヘアーでスタイル抜群の美人さん。数々の冒険者の憧れのマドンナとなっている存在。ちなみに、母親も相当の美人。父親は知らない。
冒険者ギルドの中では、「ルナ派」と「ルイーシャ派」の2大派閥があるそうだ。
ちなみに、ギルドマスターは「ルナ派筆頭」。
・リュナ(女、60歳)
元冒険者で薬師であり祈祷師。
白髪だが気品に満ち溢れている老婆。
ダリルが受けたギルド経由の依頼品を、直接リュナに届けてもらったことから縁を持つ。
ダリルが魔力欠乏症に陥っていることを知り、また悪霊であるエリーに憑りつかれている事を知る数少ない理解者の一人。
祈祷師として魔石解呪を格安で行う。
〇ルストファレン教会〇
・カチュア(女、17歳)
ルストファレン教会第1等級司祭。
幼い頃から光の魔法を行使して数々の奇跡を簡単に実行したという実績があることから、周囲から「聖女」と呼ばれる。
悪霊と戦っていたダリルの姿に心が動かされ、彼に憑りついているエリーを除霊することを優先目標にする少し残念な子。
エリーが言うには「ちっぱい」だが、本人は「普通だ!」と反論する。
・レリック(男、20歳)
フランティア聖王国の司祭。光の魔法を行使することが出来る数少ない司祭の一人だが、カチュアと一緒に襲来した悪霊『アプグラント』と対峙するが、一瞬にして殺害され、吸収された。
・ポーラ(女、?歳(見た目20代))
ルストファレン教会に所属するノルドラント王国教区司祭長。
聖なる森の番人として名高いエルフが統治する精霊正教国の出身で、水、土、風そして光と4つの元素魔法を習得している魔法のエキスパート。
エリーを討滅対象から外す交渉をすべく、フランティア聖王国への道先案内人としてノード司教から命令を受け、ダリルたちと行動を共にする。
エリーの妨害に平然と立ち向かうことが出来る数少ない一人。
しかも「不細工な男性の方が好き」と公言し、なぜかダリルに密着する事を良しとする、ダリルにとっては貴重な存在。
しかも顔立ちは美しくスタイル抜群。胸はカチュア以上エリー未満。
なんだか書いていてモヤモヤする人物の一人。
・ノード(男、51歳)
フランティア聖王国の司教で、現在はノルドラント王国教区の司教として赴任。
基本的には温厚な性格で、常に笑顔でいる。
悪霊であるエリーについては敵対するよりも協力関係を築くべきと考える柔軟な思考も併せ持つ、教会の人材にしては珍しい人物。
・アルク(男、15歳)
ルストファレン教会所属の神官見習い。
修行の一環としてフランティア聖王国へと向かう馬車の御者役として抜擢される。
〇エリーの眷属〇
・ルネ(男、推定800歳)
三大魔霊と呼ばれる最上位霊障『カイザーリッチ』だった骸骨魔導士。ゾンモーナト遺跡から溢れ出した魔霊集団の元凶で、ひいてはテルの村を襲った首謀者といえるが、今ではエリーの眷属であり、はっきり言って子分である。
対魔神防護術式が書かれた古い指輪をダリルに渡し、魔神などについてをダリルに説明するまるで先生のような人。
過去の過ちを後悔しているふしがある。
〇悪霊〇
・アプグラント
『無』の根源を追う悪霊。見た目は老人がローブを纏ったような姿。
同じく『無』の根源を追う悪霊エリーによって討伐され、魔力と能力を全て吸収された。
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