『アース』
矢田誠一
第1話
水の惑星、
それは 死の無い 世界。
そこに 住むものは
水と 土と 火と 風。
水は 人間の 様な 形を し、
言葉を 話し、
土は 土の 人形
ゴーレムの 様な 形を し、
火は 燃えさかる
頭と 手と 胴体を 持った、
火の 人間の 様な 形を している。
風は
優しい 凪ぎの 日も 有れば、
荒れ狂う 嵐の 日も 有る。
そこには 生物は 存在しない。
唯一の 神 アショラータが、
いつも 遠くから 来る 生き物に、
危惧し、 目を見張って、
その惑星 『アース』 を 見守って いる・・・・・。
生物が 存在しないので モノが 食べられる 事が 無い。
故に 死が
存在しない。
だから 戦も 興らない。
だから アショラータは いつも
他の 星から
アラワレて 来そうな
生物を 危惧し 見張ってる。
その アースと言う 星は
ある星 地球から 何億光年と 遠い・・・・・・・。
アースは 近くに 大きな ポセアンと言う 太陽に似た
炎に 燃えさかる 恒星が あった・・・・・。
『アース』に 住む 炎達は
ポセアンの 子供達・・・
水は 『アース』が 出来始めの 頃、
土の 下の マグアンと ポセアンとの
稲光の 様な モノの 最初は
子供 だった・・・。
沢山の 稲光が あり
そこへ 水の 塊 そう ワーラァーと言う
海に 近い モノが 出来た。
風 ウィンダー達が 水の 上を 駆け上がり すべる度に
ワーラァー達は 人の 様に
浮かび上がった。
風 ウィンダー達が
土の 塊 そう 山々を 削り 取る度に、
土の 小さな 子供達 砂、 黄色い砂となって、
ウィンダー達に
運ばれ、
ワーラァーの 側に 行き
ワーラァーの 小さな 子供達と 交わり、
泥と なって
新たな 土 岩壁、 ゴーレムと 変わってった・・・。
ワーラァーの 人間の 様な モノは、
ポポポポポーと 唄を 歌い、
土の 塊 ゴーレム 達は、
ゴンゴンゴーと 唄い、
炎達は シュポッ ボンボンと 唄い、
風達は ザーザー グォン と 唄う。
その 4つの アショラータの 見守る モノ達の 奏でる ハーモニーは、
ある星 遠く離れた 地球の オーケストラを
越える。
『アース』には 絵が あった・・・・・。
そう ワーラァー達の 集まった、
ゴーレム達に 囲まれた 地球で 言う 湖、
木の 様な 形を した、 湖、
テレビの 様な 形を した、 湖、
茶碗の 様な 形を した、 湖、
財布の 様な 形を した、湖。
ゴーレム達の 織り成す マウンター達は 、
偉大な 壁画の 様で あり、
ウィンダー達と ワーラァー達が ポセアンの
天空に 上がり、
小さな レニンと言う ワーラァー達の 粒に変わり、
空から 手伝って その 壁画を 作る。
四つの 水 土 火 風達の 声が、
詞であり、
音楽であり、
動作の 結末が
絵画だった・・・・・。
そこには 生物が 存在しない為、
食べる事も 食べられる事も無く、
死も 無く、
勿論、
糞尿も 存在しない・・・。
いつも、 アショラータが 危惧し、
見守り、 そこに 住むモノ達が 愉しむ、
戦争の 無い、
大切な 世界。
『アース』。
『アース』 矢田誠一 @yattyann
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