「スクランブルエッグ」

 少し肌寒い朝。僕は布団に名残惜しさを残しながら、起き上がった。


 朝食を摂ろうとフライパンを取り出した。寝ぼけ眼を擦りながら、開きっぱなしのパックから卵を数個取り出した。


 サラダ油をフライパンに引いて、生卵を落とす。そして、かき混ぜる。雑。キングオブ雑。


 しかし、美味い。そんなものの代名詞。スクランブルエッグを作った。


 なんの変哲もないかき混ぜた卵。一口、また一つ口と食べた。食べていくと自然と目も冴えていった。


「あー美味しかった」

 食べ終えたあと、食器を水につけて、卵をパックから取り出そうした。













 よく見ると賞味期限が過ぎていた。


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る