「 ありふれた死神」
ショッピングモールのイートインスペースの中、僕は死を見ていた。
料理は死の瞬間を封じ込めている。
以前見た映画の中でこの台詞を聞いたとき,僕は言いようのない感覚に陥った。
僕達は無数の死を食べているんだ。当然だが我々は命を頂いている。
それは生きる上で必要な事だ。しかし,立ち止まって考えてみると我々は死体を食べている。
ハゲワシやハイエナが死肉を漁るように我々も屍肉に集っているのだ。
だから,我々はそれらに感謝と贖罪の意を込めて手を合わせるのだ。
「いただきます」
下の上で広がる死の味はそれそれは魅惑的だった。
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