「描くモノ」
ガリガリと音を立てて、体を削られるたびに僕は必要とされているのだと実感できる。
それが自分の寿命も削っているとしてもだ。彼らの未来が少しでも明るくなるのなら、僕はいくらでも身を削いで、尖って見せよう。
カリカリと音を立てて僕の頭で描いていく未来はどんな景色なのだろう。きっと僕はその光景をみることは出来ない。
だからせめて、寿命尽きるまでそばで支えようではないか。僕たちはその為に生まれて来たのだから。
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