感謝の言葉

学校へ昨日と同じルートで向かう途中で裕太に

会った。


「おい碧お前、顔色悪いぞ?ゲームのしすぎじゃないのか?」

「まぁ昨日もゲームはしたけど、その理由はそれじゃない。」

「どうしたんだ?相談乗るぜ??」

「気持ちだけ受け取っておくよ。」

《陽キャは口が軽いと言うステータスを全員が持っていると思っている(偏見)》


自分でも顔色が悪い事が分かるレベルで学校へ行くのが嫌だった。


学校へ着き自分の席へ着くと俺は机に突っ伏した。


教室のドアがガラガラと鳴り段々クラスの中が騒がしくなっていた。


すると隣の席から椅子を引く音が聞こえた。


顔を上げると両隣にはもう...


右へ視線を向けると須崎さんが

「おはよう橋本くん!昨日は本当にありがとう!顔色悪いよ?大丈夫?」

と言う。

《今日も可愛いな。既読無視した事申し訳ないな。》

「大丈夫です。お気遣いありがとうございます。それと昨日のLAIN返すの忘れてました。すみません。」

咄嗟に返した言葉は敬語になってしまった。

「あぁ大丈夫だよ〜!」

《俺には興味がないらしい(若干メンヘラ)》

笑顔でこちらを見る須崎さんはとても可愛らしかった。


続いて左へ視線を向けると...


その女は窓の外を見ていた。


「お、おい。」

「何」

「その...昨日はありが、とう。」

「あんたのためじゃないって言ってるでしょ」

「じゃぁ誰のためなんだ?」

「誰でも良いでしょ!自分っ!!」

「あとで本当にお礼をさせて欲しい。」


女はずっと外を見てこちらに顔を見せない。


別にこの女の事はどうでも良いので黒板の方へ向いた。


キーンコーンカーンコーンと言うチャイムの音と同時に先生が教卓の前に立った。


「クラス委員号令、」

そう言えば俺が号令の係だ。


「気をつけ、礼」と俺が言うとクラスの全員が

それに合わせて「おはようございます」と言った。


《高校生になってまでこの号令はなんだかな。》


まだ2日目なので教科のオリエンテーションはまだない。


なのでロングホームルームが行われた。


すると先生から驚きの発表があった。


「え〜っと毎年恒例の1年生2泊3日の遠足に行きます!」


こんな事俺は知らなかった。なぜなら入学説明会やパンフレットを見ずに近いと言う理由でこの学校への進学を決めたからだ。


俺は完全インドア派なので遠足は本当に嫌いだ。

中学の時は修学旅行へは行ったが卒業旅行へは

だるいのと一緒に回る友達が居なかったので行かなかった。これが俺の現実だ。


そして先生が1番恐れていた事を口にした。

「班のメンバーをみんなで決めてくださ〜い」


俺はこの時間が本当に嫌いだ。


しかし今回のこの時間は以前の俺とは違う状況だった。


まず裕太から「碧一緒に班組もうぜ〜」

こいつは中学の時は違う陽キャといつも組んでいた。


続いて須崎さんからも「橋本君一緒に班組まない?」

俺が須崎さんに誘われるなんて誰が思った事だろうか。


するとすぐに川上さんも駆けつけて来て

「私も入れて〜」と言った。


こんな状況は俺はアニメかラノベでしか見た事、読んだ事しかなかった。


「じゃ〜班のメンバーは来週までに決めておくよう

にね〜」と言う先生の合図でみんなは席に戻った。


しかし俺は女のことを気にかけていたが誰にも話しかけないし。席を立とうともしなかった。


午前までの今日の学校で

ロングホームルームが全てを占める今日のスケジュールが終わると俺はクラス委員なので黒板消しなどをするために教室に残っていた。


全ての仕事が終わりやっと帰ってゲームができると思って教室を出るとすぐに


あの女が待っていた。

「ちょっと付き合って」

「付き合って??」

「そーゆー意味じゃないからっ!早くきて」

と言われ言われるがままに着いて行くと 

その女は喫茶店に入って行った。

俺も後を追うように入ると


店員に席を案内され女とは反対側の席に座った。


沈黙の後に女は店員を呼び注文をした。


俺も続いて注文をすると


また沈黙が続いた。

その沈黙は注文した品が届くまで続いた。


すると女は切り出した。「おい」

《おっと女性のくせに口が悪いな》


「俺はおいと言う名前で生きていないのだが」


「じゃあ名前何なの?」


「俺は橋本 碧だ。」


「あっそ。」


《自分は名乗らないのか》


すると次の瞬間女がとんでもないことを

口にする。


「ねぇ橋本。私と.......」


------------------‐------------------------------------------------


本日も読んでいただきありがとうございます😊


今日はとても疲れたので日記は


なしでお願い致します🤲


今度ともよろしくお願いします🤲


------------------‐------------------------------------------------


レビュー、フォロー、よろしくお願い致します🤲


読者様のニーズに答えれるように頑張ります。







  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

俺の周りの奴らが可愛すぎる。 めいの助@不定期投稿 @ta3124

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ