第4話 スマホ探し
俺らは須崎さんの一言からMICへ向かった。
須崎さんは「ごめん。本当にごめん。」と申し訳なさそうにしている。今にも眼から雫が垂れてきそうな眼の赤さだった。
「そんなに謝らないで?」と俺が言うと
川上さんも俺と同じように須崎さんを慰めた。
MICに着くとそこにはまだあの女が居た。
俺は一目散にプライドも捨てあの女に
「すまない」と話しかけると
「なに?(圧)」と返された。
《この店にクレームいいかな?そろそろ笑》
作り笑顔で須崎さんがスマホをどこかに落としてしまったことを伝えると。
「はぁ?知らないし。それと須崎って誰?」と返された。
「おいお前。須崎さんを知らないのか?」
《今はそう言う事は聞く事じゃ無い》
「え?お前って私っ?私名前あるんだけど。」
「そんな物は知らない。スマホを見ていないなら
お前に用はない。」と言ってしまった。
女は「あっそ。」と言った。
俺は店を後にし点前のベンチに座っている須崎さん達の元へ駆け付け店員は須崎さんのスマホを見ていない事を伝えさっきまで居た服屋までの道を入念に探した。
しかしスマホは見つからなかった。。。
ガラス窓から見る空はいつの間にか暗くなっていた。
《そろそろ帰らないと...FPSの大会始まっちゃうな。》
そんな事はどうでもいいと自分に言い聞かせ日本最大級のショッピングモールのキャスモの中を手分けして探した。
すると。「本日は城ヶ咲モールにお越しいただきありがとございました。まもなく城ヶ咲モールは閉店となります。」というアナウンスが流れた。。。
須崎さんは「そろそろ帰ろう?私のスマホはもう...」と言いかけたその時裕太が
「おい碧。あの角にいるのってMICの店員でお前の隣の席の奴じゃないか?」と言う
本当だ。あの角にいるのは間違いなくあの女だ。
眼が悪くても見える。
俺は重い足取りで女の元へ足を運ぶと
女は両手にスマホを持っていた。そして
片方のスマホを俺に押し付けてきた。
「あんたのためじゃないんだからね!!」
「ありがとう。」不意に出た一言で彼女は顔を赤らめて振り返り出口の方は向かってしまった。
《これ須崎さんのじゃなかったらどうしよう》
と思いつつ俺はすぐさま須崎さん達の方へ行くと
「これ須崎さんの?」と言い渡されたスマホを
出すと
須崎さんはとても驚いた表情をして
「本当にありがとう。橋本くん。」と言った。
そうだ。須崎さんと川上さんはあの女が持ってきた事は知らないらしい。
俺らは電車通学の須崎さんたちを駅まで送り
家へ帰った。
その夜俺は須崎さんのLAINホーム画面を画面に映しぼーっとしていた。。。
《でも何であの女がスマホを持ってきたんだ?》
すると一件LAINが来ていた。
須崎さんからだった。
『今日は本当に私のせいで夜遅くまで探してくれて本当にありがとう。』
と送られてきて。こんな事送られた事のない俺からしては何て返せば良いのか分からなかった。
《正直閉店間際まで何かを探すのはアニメのような展開で俺は少し嬉しかったまであった。》
既読を付けたまま俺は須崎さんより前に来ていた
LAINのトーク画面を映した。
ひみかからだった。
ひみかは俺のゲーム仲間で一緒に大会に出ている
“相棒”のような存在だ。
1時間前にひみかから『大会始まるよ〜?』
と来ていたがその時俺はまだキャスモに居た。
『すまない。用事が出来て遅れてしまった』と返すと
すぐさまFPSゲームを開きひみかを誘った。
ボイスチャットアプリを繋げいつものようにゲームを始める。
すると「え??あお(碧)こんな夜まで遊ぶなんて友達でも出来ちゃったの!?!?」とひみかが言う。
《俺にも1人や2人の友達はいるわ!》
「いや。色々ハプニングがおきてしまった。」
と返すと
「私とは遊んでくれないのにねぇ〜?」とひみかは言う。
「お前とはゲームの中でほぼ毎日遊んでるだろ。」
「リアルだよ〜リアル。リアルで遊ぼ〜よ〜」
「いつかな」と適当に返すと
ひみかはゲームの事について話し出した。
大会ではいつもと同じくコンスタントに戦績を残し
高順位につけてゲームタブを切った。
「おやすみ〜」と言うと
ひみかも「あお〜おやすみ〜」と言い通話を切った。
《そう言えば今日晩飯食ってないな。》
《後、明日あいつにありがとうって言わないとな》
須崎さんとのトーク画面を開き2時間遅れで返信しようとしたが深夜に返すのは申し訳ないと思い
そのままにしてしまった。
晩飯と風呂をすまして俺は布団に包まった。
寝る前もあの女の事を考えてしまった。
《なんて最悪な1日だったんだ。あいつに合わせる顔がない。》
あの女と話す事が段々近づいてきた...
-------------------‐------------------------------------------------
本日も読んで頂きありがとうございました😊
僕は最近APEX Legendsというゲームに没頭してしまいまして
勉強が疎かになってしまいました。
でもゲームって素晴らしい物で考える事がとても多くて僕は別に悪いとは本当に思わないです!
子供が出来たら僕は好きな事をやらせてあげたいといつも思っています。。。
皆さんはゲームについてどう思いますか??
-------------------‐------------------------------------------------
レビュー。フォローお願い致します。
明日もよろしくお願いします🤲🤲🤲
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます