第6話 時の流れ



時の流れに 恐れるものがあって


時の流れに 忘れるものがあって


忘れるから 安堵するものがあって


そうして僕らは知らぬうちに必ず前へと押し流されて


動きたくなかった場所から離れ


留まりたかった時から離れ


また新たな死を刻む


後ろを振り返り


その渦を恋しがったとしても


決してそこには戻れない



ただ流れて


身を任せて


ただ僕らは


流れていく



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る