第73話

「あ、智!」


「潤」


 とてとてと目が合ったら近づいてくる潤。うん、今日も今日とてお可愛いこと。


 なんか前あった時より可愛くなってない?どこって聞かれたらーーーまぁ髪質?なんかめっちゃキラキラしてるんだけど。


 あ、ちなみにカリーナとアテナ以外は部屋に押し込めて来ました。アテナはアテナ王に会いに行っているし、カリーナも久々に家族会うからな。アテナに面倒を見てくれと頼んだ。


 あいつに頼み事をすると、後々俺が色々とやばい目に会うが……うん、まぁ俺が我慢すればいいもんね。だから舌なめずりやめて。


「お前、その髪どうしたの」


「あはは……もう僕と付き合ってること隠す気が無くなった澄香がーーーー」


「分かった。もういい。何も言うな」


 お前も苦労してんのな。だからハイライト元気だして。


「クラスメイトの方はどうなんだ?」


 クラスメイトーーっても俺面識あるの五条と奥野さんと潤だけだし、別に俺が気にする必要はないんだが……。


「うん!みんなね徐々に強くなってるんだけど………王様、魔族と永久和平協定を結んじゃったから、もう僕達鍛える必要ないんだよね」


「…………ん?和平協定?」


 魔族と永久和平協定?


「うん、魔王四天王で、魔王代理を務めてーーーってあいつ僕のこと一時的に女にしたやつじゃん。和平結んだけど1発くらい殴っていいよね?」


 よし分かった。後で殴らせてやるから今はその殺気抑えて。


 それにしても……アスタロト、仕事が早いやつだな。あの家に来たのが確か二日前で?んで、多分あいつのことだから文句言うやつ全員ぶっ飛ばしたんだろ?それで一日たっぷりかかっても……え?あいつ仕事早ない?


 そして、潤には悪いんだけど、全然戦いって終わってなくてまだまだこれからなんすわ……そう伝えると、潤は酷く驚いた。


「なにその次元の放浪者って。スケール大きすぎじゃない?」


「だろ?」


 俺なんてとりあえず小学生でも分かるような単語に変換させて理解したもん。


「まだまだ戦いがあるなら、僕もっと魔法使えるようにならなきゃ」


「あ、その点については何も問題は無いぞ」


 だって、わざわざこの世界の神が降りてきて力を貸してくれるんだ。アテナ曰く、ワンパンらしいからな。


「だから潤は……そうだな、元の世界に帰れるかもって噂程度を流しておけばいいから」


「それくらいなら僕、頑張るよ。話聞いてる限り、助けは智達には要らなさそうだし」


 ま、ぶっちゃけそうだな。神のアテナに、元魔王のシトラスに、堕天使のセラフィスに、レイスクイーンやら何やら………。


 一体何が始まるんです?



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ラスボス戦です(`・ω・´)キリッ


皆さんそろそろお察しかと思いますが、そのネクロマンサーシリーズも終わりに近づいております。


そして、更に私の過去作であり、今読み返すと『なんだ?この設定』とぶん殴りたくなる『俺一人だけ魔王軍の元に転移したんだが……っ』を読んだ人なら分かります。


『あ、こいつ(作者)絶対ラスボス戦ヌルッと終わらせるな』と。


えぇ、その通りですが何か?多分気づいたら終わってて気づいたら最終回入ってます。


それでは、残り少ない話数。どうぞお楽しみくださいませ……。


そして、読み終わったらどうか、『ヒロイック~戦場の華に紛れる、一輪のイレギュラー~』の方をお読みください。過去一番上手くいってますと思うので(個人的主観)

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