第70話

「………………」


 おとなのかいだんのーぼる。


 隣には、すやすやと裸で眠っているアテナの姿が。


 ………そっかぁ。俺、ついに卒業したんだな。


 昨日と、今日の真夜中。そりゃもうベッドの上でハッスルハッスルして、アンアンキシムサウンドに突入して淫らで最高な夜を過ごしたわけなんですけど………。


 ………なんでだろう。アテナってこんな可愛かったっけ?


 隣に眠る、アテナの綺麗な亜麻色の髪を撫でる。昨日、あんなに乱れていた髪が、既に綺麗に元通りになっている。これも神の力か?


 部屋も不思議と臭くないーーーとは言っても、多少は汗臭いが、アテナの体も綺麗なまま。あんなに何とは言いませんけど出したのに………。


 ………とりあえず、風呂入ろっかな。


 ベッドから降りようとすると、その振動が伝わったのか、後ろから「んっ……」とアテナの声が聞こえた。


「んぅ……智くん?」


 眠たい目を指でこすり、ふわぁ…と欠伸をして、俺の体にしなだれかかってくる。


「ふふ……素敵な夜だったね」


「………そうだな」


「智くん、気持ち良かった……って別に聞かなくても、昨日あんなにボクの体と中に出したんだ。言うまでもないよね」


 ふに、と俺の頬に指を優しく啄かせる。なにそのしぐさ。可愛い。


「それで、そんな智くんはボクを置いてどこに行こうとしてたのかな?」


「汗臭いから、ちょっと風呂にでも行こうかなと思ってな」


 それより、そろそろアテナさん離れてくれません?何とは言いませんけど、その柔らかな二つがダイレクトに俺の背中に当たって、俺の息子がまたもや臨戦態勢になっておられるんですが。


「……お風呂?あぁ、大丈夫だよ、智くん」


 と言うと、アテナは俺の肩に両手を置いて、何やら呟くと、俺の足元から何かがせりあがってくるような感覚が俺を襲った。


「お?おぉ!?な、なんだ?今の感覚」


「浄化魔法と言い、体の穢れを落としてくれるとても便利な魔法だ。これで汗とか汚れとか取れるんだ。便利でしょ?」


 おお、確かにそれは凄い便利だ。態々風呂に行かなくてもいいんだから。


「そう、すっごく便利ーーーーだからさ」


 アテナはすすスっと手を動かすと、後ろから俺の息子さんをーーーーって何してるのかな?


「もう一回………いや、あと二回くらい搾り取って上げるよ、ボクだけの勇者様……」


「え、ちょ、まっ!」


 結論だけ言おう。


 アテナさんマジパネェっす。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

何度も言いますが、作者未経験だし、事後の環境なんて全くもって知りません。本当にの隣で裸同士なのかも知らないし、汗臭いのかどうかも知りません。


全て想像です。本当にベッドがアンアンキシムサウンドになるのかどうかも知りません。


まぁ、〇〇音だけで何行も使った某作家さんよりはマシだと思いますが(笑)

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