28話 家庭菜園編


 巣を探している夫は、タヌキ一家の巣の目前まで近づきました……


夫「巣はどこかの~? ・・・ん!? あれは!?」


 夫は怪しい穴を発見! 穴の近くにはタヌキの溜め糞も!


夫「あの穴は怪しいの~」


 夫は近くに落ちていた木の枝を手に取り!


 ビューン!  ビィーン!


 振り回しました!


夫 「この枝を武器にするぜよ♪」


 その時! 巣穴から! 


 💩●~🐯👨


 偽八雲が出てきました!


夫 「八雲? こんな所に逃げたのか? 中にタヌキはおらんか?」


偽八雲🐯 「にゃ! (ダレもいないよ!)」


夫 「そうか? ココは怪しかったがの~・・・他の場所を探すぜよ!」


 夫は偽八雲に背を向け、別の場所に行こうとしました。


🐯「・・・(コイツ(夫)まんまと騙されてるよ。 このまま・・コイツ(夫)が他の場所を探しに行ってるスキにお母さんを助けて・・・最後はコイツにトドメを刺す・・・)」


 しかし……

 夫は偽八雲に振り返り、木の枝(武器)を偽八雲に突きつけ!


夫 「おまん(八雲)も付いてこんかい!(怒)」


🐯 「ニャッ!(ボクはオマエとは別のトコロを探すよ! その方がタヌキの巣が早く見つかるだろ?)」


夫 「そのとおりじゃ!(ウッカリ)」


 夫から離れた偽八雲は縛られていた母タヌキの元へ……



   ~🦋    🌞    🐤~


               

👨~🌳🌳    ~🐯 🦝  🌳🌳    =🐻=👹


  偽八雲は母タヌキの縄を解きました。


🐯 「ニャ! (おかあさん! コレで安心だよ!)」


母◉◉💦 「ギュ・・(ありがとう、助かったよ・・・)」


🐯 「にゃ~ (まだアイツ(夫)はボクたちを探している・・・お母さんは巣穴にまだいる妹を連れて西の山に避難してよ・・・)」


母◉◉ 「ギュ? (お前は逃げないのかい?)」


 偽八雲(子タヌキ長男)は力強い眼差しで……


長男(🔥)(🔥)「にゃ (ボクはアイツ(夫)と決着をつける・・・)」


 母タヌキは長男の決意に、


母◉◉ 「ギュ… (止めても無駄のようだね・・・後は頼んだよ・・・)」


 母タヌキは何処へ……


 母タヌキが去ってすぐ……

 近くの草むらがガサガサと揺れました。


🐯 「にゃ? (だれだ?)」


 夫が現れました。


夫 「八雲!? タヌキは見つかったか!?」


🐯 「ニャ (まだだよ)」


夫 「ワシもぜよ! ・・・あれれ?」


 夫は縛っていた母タヌキが居なくなった事に気付きました。


夫 「ええ~!?(汗) あの縛っていたタヌキも逃げてしもうたんか? もう完全にヤル気が無くなったぜよ・・・」


🐯 「・・・(ニヤ)」


 夫は武器(木の枝)を偽八雲に突きつけながら!


夫 「八雲! 今日はもう帰るぜよ! 帰り道を案内せい!(怒)」


🐯 「・・・ (しめしめ・・・コイツ(夫)を崖に誘って突き落としてやる・・・)」



 崖への道中……



     🐯~👨~            🌳🌳

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🦴💀


夫 「こら! 八雲!(怒)」


🐯 「にゃ? (なんだよ?)」


 夫は周りに景色を見渡し……


夫 「こんな所? 通ったか?」


🐯 「にゃ! (通ったよ! 覚えてないのかい?)」


夫 「そうじゃったかの~?」


🐯「・・・(ニヤ)」



 夫と偽八雲は崖際に……


夫 「八雲!!(怒)」


🐯「にゃ? (なんだよ?)」


夫 「こんな危ない所? 通ったか?(汗)」


🐯「にゃ! (通ったよ! 覚えてないのかい?)」


夫 「そうじゃったかの~?」 


 その時!

 偽八雲が崖の下を覗いて!

 何かを見てビックリしました!


🐯💦 「フニャー!(んんん! あれは!?)」


夫 「どうしたぜよ!? 何があるんじゃ!」


 偽八雲は、夫の方を振り向き!


🐯 「にゃん! (小判(カネ)が! 崖に引っ掛かってるよ!)」


夫 「なんやと!? ≪❍≫≪❍≫」


 夫は急いで! 崖から身を乗り出し! 崖の下を覗きました!


血眼ちまなこの夫 「八雲おお!! どこじゃああ!?  どこにあるんじゃー!!」


🐯 「にゃ! (お前は目が悪いから見えないのかい? 確かにあるよ!)」


夫 「う~む・・・光っとる、あれがそうかの~? うう~む、よし・・・」


 夫はタヌキ縛り用の縄を近くの岩に縛り、己の腹にも縛りました。

 そして、偽八雲に、


夫 「八雲! おまんは猫やき、小判はいらんやろう?」


🐯 「・・・(どうせ、分ける気なんてないんだろ)」


 夫は嬉しそうに、


夫 「へへへ♪ 小判を手に入れたら、おまんにスズメを買うちゃる♪」 


🐯 「にゃ? (え?)」


夫 「スズメは美味いぜよ♪」


 夫はそろり~っと崖を降りました。


 偽八雲はポツリと、


🐯 「にゃん・・・ (アイツ(夫)がスズメなんて言うから・・お腹が空いちゃったよ。 そういえば今日はまだ何も食べてなかったんだ)」



 偽八雲は岩に縛っている縄(解いたら夫は死にます)を見つめながら…



🐯 「にゃ~ (空飛ぶスズメ・・・ずっと食べたかったけど空を飛んでいるから食べた事が無かった・・・食べたいな・・・妹にも食べさせてあげたい)」



 その時……

 偽八雲の後ろから声が、


「ニャ・・(タヌキ君? 全然、ボクに似てないニャン♪)」



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