27話 家庭菜園編


 腰が抜けたのが回復した夫は、


夫 「もう歩けるぜよ! あれれ? 八雲はドコに行ったんじゃ~? おーい! 八雲~!?」


 夫は大声で八雲の名を呼びましたが、返事がありませんでした。

 周りを見回しても見えません。


夫 「鬼に逃げたか? 仕方ないの~ ワシ一人でタヌキ一家の巣を探し出すぜよ!」


 その時、近くの木の隙間から、偽おさごが現れました。


偽おさご 「あなた・・・」


夫 「なんで! おさごがこんなトコロにおるぜよ!?(汗)」


偽おさご 「あなた様が心配で、いてもたっても居られなくなったんです!」


 偽おさごの優しい言葉を聞いた夫は……


夫 「そんなにワシの事を想ってくれてたのか・・・」


 感慨に浸りました!


偽おさご 「あなた・・お怪我はありませんか? (フフ・・・コイツ(夫)、完全に騙されてるわ♪ このまま家に帰してやりましょう♪)」


 偽おさごは 夫の顔を見ました…… すると!


夫 「えへへ♪ おさご~♪(ニタ~)」


 完全にエロ顔に変化してました!


偽おさご 「うっ! (気持ち悪い!)」


 夫は偽おさごに抱きつきました!


偽おさご 「きゃ! 何をするのです!?(怒)」


夫 「周りには人もおらん・・・かまんやろう?(エロ~)」


 偽おさごは大声で!


偽おさご 「何を言っているのですか! ワタシは妻です!!(怒)」


夫 「ワシのぜよ♪」


 夫は偽おさごの腰巻を引っ張りました!

 偽おさごは回転!


偽おさご 「あれ~~~」


 すると!


夫 「なんじゃ!? その尻尾は!?(驚き)」


偽おさご 「くっ・・(ばれた?)」


夫 「おまん・・・おさごじゃないやろう? さては・・・タヌキが化けたんやな!? ワシの嫁に化けるとは許せんぜよ!(怒)」


  その一瞬! 変化が解け!(バレると解けます)


  👩→🦝に!


母◉◉💧 「ギュ? (あらま?('Д')」


 夫は捕えるために、母タヌキに飛び掛りました!


母◉◉💦 「ギュー!!(きゃあ!!('Д')」


 そして……

 母タヌキは縛られました。


母✖✖ 「ギュ・・ (捕まるなんて情けない・・(´;ω;`)」


夫 「おまん(母タヌキ)は、家に帰ったらタヌキ鍋にしてやるぜよ♪」


 そんな夫と母タヌキを、木陰から見つめる影が……


長男◉◉💧 「ギュ・・ (おかあさんを助けなきゃ・・・一先ず、巣に戻って「おかあさん救出作戦」を考えよう!)」


 子タヌキ(長男)は急いで巣に戻り、妹タヌキに状況を説明……


妹◉◉🎀 「ギュ!? (おかあさんがアイツ(夫)に捕まって! このままじゃタヌキ鍋にされるですって!( ゚Д゚) ・・・お兄ちゃん! 助けようよ!('Д')」


長男◉◉「ギュ (もちろん、そのつもりさ・・・でも、おかあさんを助ける作戦を考えないと・・・」



妹◉◉🎀 「ギュ・・ (お兄ちゃんの変化はまだ『犬』『猫』くらいしか化けれないから・・・アイツ(夫)を人に化けて騙すことも、熊や鬼に化けて脅かすことも出来ないもんね・・・ どうしよう、このままじゃおかあさんが・・・(>_<)」


 子タヌキ(長男)は、ハッと何かに気付きました!


長男◉◉💦 「ギュ? (妹! 今なんて言った!?)」


妹◉◉🎀 「ぎゅ? (え? お兄ちゃんは犬か猫にしか化けれないから困ったって言ったけど・・・(;´・ω・))」


長男◉◉ 「ギュー (そうだよ・・・その手があった・・・)」


妹◉◉🎀 「???」


長男◉◉「ギュ・・(八雲に化ければいいんだ・・)」


妹◉◉🎀 「ギュ? (八雲?だれそれ?(;'∀')」


長男◉◉「ギュ~ (アイツの味方をしている猫さ・・・)」


 子タヌキ(長男)は葉っぱを頭に乗せ……


長男◉◉「おとうさんやおかあさん程、変化は得意じゃないけど・・・ポンピコポン! 八雲にな~れ~!」


 子タヌキ(長男)は変化!

 しかし!


長男🐶 「ク~ン? (あれれ? なんか違うな~ もう一回! ポンパコポン!)」


 子タヌキ(長男)はもう一度チャレンジ!

 しかし!


長男🐴 「ヒヒ~ン?(あれ~? コレも違うな~ ええ~い! 今度こそ! ポンポコポン!!)」


 子タヌキ(長男)は再チャレンジ!

 そして遂に…… 偽八雲に変化!


偽八雲🐯 「にゃ!? (確かこんな感じだったはずだ! どうだい?妹? 大きさも見た目も、どっからどう見ても八雲だろ?)」


妹💧◉◉🎀「ギュ・・(うん・・ (本物知らないから・・よく分からないけど・・・))」


 偽八雲は力強い眼差しで、


偽八雲🐯✨ 「ニャ・・(ボクを殺そうとしたアイツ(夫)を殺し・・・おかあさんを助け出す・・)



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る