24話 家庭菜園編


 八雲はタヌキのフンを嗅ぎました。


八雲😿 「クンク・・ (うぅっ!)」


 八雲の表情が険しくなりました。


夫 「どんな匂いがするぜよ?」


八雲😿 「にゃ・・ (くさいに決まってるニャン・・・)


夫 「そうか・・・すまんな・・さぞ辛かろう・・(シミジミ)」


 そして・・


八雲😸 「に~にゃ~ (臭かったけど・・かなりのコトが分かったにゃん! 匂いはかなり特徴的だにゃん・・きっと・・室戸の山からタヌキ一家の巣を探すコトが出来そうにゃん!)」


夫 「よし・・・昼飯を食ったら早速タヌキ一家を懲らしめに行くぜよ!」


八雲😸 「にゃー! (ボクも頑張るにゃん!)」


 家の中から、


≪ あなた♪ 八雲♪ ゴハンが出来ましたよ~♪ ≫


 おさごの声が、


夫 「メシじゃ~♪ 腹が減ったら戦は出来んぜよ♪」


八雲😺 「にゃ~♪(その通りだにゃん♪)」



 そして夫と八雲は家の中へ…


🥒 🥬 🥬     

🥒🥬 🥬       ~😺👨🏠

🥒🥦🥦🥦🥦🥦🥦

🥒🥦🥦🥦🥦🥦🥦



 家の中ではニコニコ顔のおさごが、夫と八雲の食事を構えていました。


おさご 「あなた? 八雲はフンの臭いを嗅いでくれましたか?」


夫 「おう! メシを食ったら、すぐにタヌキ一家を懲らしめに行くぜよ! メシは何じゃ?」


おさご 「はい♪ いつものです♪」


 おさごは稗飯ひえめしの入ったお茶碗を夫に渡しました。



注:稗(ひえ)とは、イネ科の一年草。高さ1~2メートルに達し、葉は細長くイネに似る。夏、円柱状の穂をつけ、小さい実を結ぶ。実を食用や鳥の飼料などにする。日本には縄文時代に中国から伝来したといわれ、救荒作物として栽培


夫 「うううっ・・・今日もコレかい?(汗)」


夫のゴハンを見る八雲 「・・・。(なんだこれ?・・・食えるにゃんか?(汗)」


おさご 「あなた、贅沢を言わないでください」


夫 「しょうがないの~・・・パクパク。(本当に美味くないの~)」


夫を見る八雲🐱💧 「・・・。 (もしかして・・・ボクも・・・同じモノを食わされるにゃんか?(ヒヤ汗)」


おさご 「八雲には・・・コレです」


八雲🐱💧 「・・・(ドキドキ)」


 おさごは、お箸に摘んだ虫を八雲の前にポトンっと置きました


八雲🙀 「!!!」


おさご 「どうしたのですか? 早くお食べなさい?」


八雲😾 「にゃん!! (虫なんか食えるかにゃん!(怒)しかも生きてるニャン!(怒)」


おさご 「どうしたのかしら? 食欲が無いのかしら?」


八雲😾 「にゃー! (お腹はペコペコだにゃん!(怒)」


おさご 「あなた! 無理矢理でも八雲にゴハンを食べさせましょう!」


夫 「了解ぜよ!」


 八雲は夫に押さえつけられ! 八雲の口には…おさごが…箸で摘んだ 虫が近づいてきました…


八雲🙀💦🐛🥢 「にゃ!! (離せにゃん! いやだにゃん!」


夫 「えへへ・・・最初はダレも嫌がるんじゃ~(ニヤ)」


おさご 「贅沢は敵ですよ~」


 抵抗空しく、八雲の口の中に虫が入りました。


八雲🙀 「にゃ~!!・・・・ゴックン・・・・」


おさご・夫 「・・・」



八雲😸✨ 「ニャン♪(おかわり♪)」


 しばらく後……


お腹いっぱいの八雲😸♪ 「にゃお~ん♪げっぷ(食った食った♪ もう、お腹一杯にゃん♪)」


夫 「八雲? そんなに食って・・大丈夫か? (汗)」


八雲😺 「にゃん!(最初は生きてるし・・イヤだったけど・・癖になる味だったにゃん♪)」


夫 「へえ~?(汗)」


 その時、稗飯を食べ終えたおさごが、


おさご 「ごちそうさま。 あなた・・今から、ワタシは水汲みに行きますので、後(タヌキ一家退治)は任せましたよ♪」


夫 「任せちょき♪ 一服したら懲らしめに行くぜよ♪」


 おさごは水汲みに行きました。



 夫と八雲は、一服した後……


夫 「さあ八雲! 行くぜよ! タヌキ一家をコテンパンにしてやるぜよ!」


八雲😿 「・・・(汗)」


 八雲の元気がありませんでした。


夫 「どうしたぜよ? 元気が無いな~?」


八雲😿 「にゃぎぎ・・・(どうやら・・お腹を壊したようだにゃん・・(汗)」



夫 「生きた虫を噛まずに一気にたくさん飲み込むからぜよ!(怒)」


八雲😿 「にゃ・・・・にゃ・・・・にゃ・・・・ (うううっ・・お腹が・・破裂寸前だにゃん・・・)」


 夫は! 八雲を抱きかかえ!


夫 「八雲!! 大丈夫か!?」


 八雲の体を揺さぶりました!


八雲😿 「にゃ・・・・・ん・・・・ (揺らすなにゃん・・)」


夫 「すまん・・・ 八雲! 気をしっかり持つぜよ!(汗) 」


八雲😿 「にゃ・・ (さあ・・・行こうにゃん・・・タヌキ一家も元へ・・・それがボクの仕事だにゃん・・」


夫 「おまん(八雲)・・その体で・・・行く気なのか・・」


八雲😿 「にゃん・・(もちろんさ・・・ボクはもう歩けないから・・ボクをおんぶしてくれにゃん・・)」


夫 「よし!分かったぜよ! おまんをおんぶするぜよ!」


八雲😿 「にゃ (助かるニャン・・)」


 夫は八雲をおんぶして、家から出て、山に向かい歩き始めました。


 その途中… 夫は急に…


夫 「八雲! おまんは男ぜよ!」


八雲🐱 「にゃん? (男?)」


夫 「男ってのは・・・どんなにしんどくても辛くても仕事をやり通すのが男なんや・・・」


八雲😿 「・・・。(今までのボクは・・・お姉ちゃん(あお)に・・甘えてばっかりだったかも・・・)」



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