23話 家庭菜園編


八雲😽💕 「にゃ~ん♪ (おさごと一緒に行きたいニャ~ン♪)」


 八雲は『あお』の足元から、おさごに移動し擦り寄りました。


おさご 「あれ? あおさん? 八雲は気が乗らないんじゃなかったんですか?」


あお 「八雲ったら・・・おさごを気にいったみたいだね・・(まったく・・薄情な男(八雲)ね~・・・これだから男は)」


おさご 「八雲をお借りしてよろしいですか?」


あお 「どうぞ・・・」


おさご 「良かった♪」


 あおは屈んで八雲の両手を握り、


あお 「これ八雲・・」


八雲😽 「にゃん? (なんだニャン?)」


あお 「ちゃんと、おさごさんの言いつけは守るんだよ?」


八雲😸 「にゃ~ん♪ (了解♪)」



 おさごと夫は、八雲を連れ家へ帰りました。

 早速、おさごと夫は、八雲を裏庭の畑へ…


おさご 「あ? そうだ? あなた、ワタシはごはんを作りますんで♪ その間、あなたは八雲にタヌキの匂いを嗅がせてあげてください♪」


夫 「まかせちょき!」


おさご 「八雲の分のごはんも用意しないといけないわね♪」


八雲😺✨ 「にゃ~ん♪ (おさごが用意しれくれるゴハンはなんだろう♪ マグロかな~?クジラかな~? お寿司かな~?)」


 おさごは、ごはんを用意するために家の中へ…



夫 「さ~て、八雲・・・今からタヌキの匂いを嗅げぜよ♪


八雲🐱 「にゃ~? (なにを嗅げばいいニャン?)」


夫 「コレぜよ!」


 夫は大量のタヌキのフンを指差しました!

 八雲は絶句…



八雲 <〇><〇>💧 「・・・」


夫 「ほら、どうしたぜよ? さっさと嗅がんかい?」


八雲😾 「にゃ!! (絶対イヤだにゃん!)」


夫 「なんやと!?」


八雲😾 「にゃ! (お前(夫)が嗅げニャン!怒)」


夫 「なに~ワシが嗅げやと?(怒) 八雲~ ワシの命令が聞けんのか~?(怒)」


 夫は己のコブシに「ハァ~」と息を吹きかけました!


八雲😾 「シャー! (なんだ!?ヤル気か!?)」


 一方! 八雲も全身の毛が逆立ちました!

 夫(人間)と八雲(ネコ)のケンカが始まりました!!


夫 「コレでも喰らえぜよ!!」


 夫は八雲へ蹴りを放ちました!


八雲😼 「シャー! (懲らしめてやるニャン!)」


 八雲は、夫の蹴りを飛び避け!

 カウンターで! 夫の顔にネコパンチを!

 そのネコパンチは! 夫のアゴにモロに入りました!


夫 「あううう・・・・そんな・・・アホな・・・ガク」


 脳震とうを起こした夫は片ヒザを地面につきました!


八雲😼 「にゃ~ (フフ・・立てるものなら・・立ってみろ・・)」


夫 「なんやと? くそ~・・・」


 夫は渾身の力で立ち上がろうとしましたが…


夫 「ううう・・・ガハ!」


 力尽き倒れました!


八雲🐱💧 「にゃ? (おい? 大丈夫かニャン?)」


夫 「・・・」


 八雲が語りかけても、夫は微動だにせず…


八雲🙀 「にゃ! (まさか!?死んだかも!?)」


 すぐに八雲は、倒れた夫の体を揺さぶりました!


八雲😿 「ニャー! (ごめん!ヤリ過ぎたにゃん! 起きろニャン!)」


 必死に八雲は、夫の体を揺さぶっていると!


夫 「・・・フ(ニヤ)」


八雲🐱 「!!!」


 その一瞬! 

 夫は八雲の尻尾を掴みました!


八雲😿 「にゃ~~・・・・(尻尾をつかまれて・・力が入らないニャン・・・お前(夫)・・・死んだフリとは・・汚いぞ・・・)」


夫 「グフフ・・勝負の世界に汚いもクソもないぜよ♪ まんまと騙されおって・・やはり・・ネコと人では頭のデキが違うぜよ♪」


八雲😿 「にゃん・・ (くそ・・・ココまでか・・・)」


夫 「八雲よ・・・念仏でも唱えるがよい・・・これで・・終わりじゃ・・・」


 再び夫は己のコブシに「はぁ~」と息を吹きかけました…


八雲😿 「にゃん・・・ (無念・・)」


 その時…

 夫の肩を誰かが、後ろからポンと叩きました。


夫 「ダレぜよ?」


 夫が後ろを振り返ると… そこには高僧が


高僧 「おさごの亭主よ・・・止めるのじゃ・・・」


夫 「おまん(高僧)! どうしてココに!?」


八雲<◉><◉>💧 「にゃ・・・ (ダレだ、アイツ(高僧)は・・・アイツから・・・とてつもなく純粋な程の邪悪な気配を感じる・・・)」


高僧 「偶然、前を通りかかってな・・・」

↑注:毎日、おさごにストーカー行為をしてます


夫 「そうか? なんか用か?」


高僧 「おさごの亭主よ、ネコは執念深く呪われるぞ・・・」


夫 「うっ(汗)」


高僧 「無益な殺生は止めるのじゃ・・・南無阿弥陀仏・・・」


夫 「そうやな? 止めるぜよ・・・危うく呪われるところやった・・・すまんな~」


高僧 「あたりまえのことをしただけじゃ・・・」


 高僧は密かにフトコロにキュウリを入れて、何処へ…



 そして…


 夫と八雲は仲直りしました。


夫 「いや~おまんも、なかなかヤルの~」


八雲😺 「にゃ~ (お前もなかなかヤルにゃん。)」


 急に夫は、八雲に土下座して、


夫 「八雲! 頼む! タヌキのフンを嗅いでくれ!」


八雲🐱 「・・・」


夫 「頼む!」


八雲😿 「にゃ? (なんで、フンなんだニャン?)」


夫 「「タヌキの貯めグソ」と言ってな・・・ おさごは言うには、タヌキは自分の縄張り数箇所にフンを貯めていく習性があるんじゃ・・・」


八雲🐱 「・・・」


夫 「つまり・・この広い室戸の山から・・・犯人タヌキの巣を捜すには・・「ソレ」しか手は無いんじゃ・・」


八雲😾 「・・・」


夫 「この畑の野菜を、タヌキに食われてしもうたら・・ワシとおさごは飢え死にするしかない・・・頼む! お願いじゃ!」


 八雲は、必死に頼む夫を見つめながら…


八雲😾 「にゃ・・ (分かったよ。 本当にイヤだけど仕方が無いよね・・・)」


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