次世代型ゲーム機・完璧な一カ月・同人誌
生活リズムはすべての人生につながる非常に大事なものだと思っている。だからこそ、その生活リズムを同人誌として制作することを決めたのだ。
日々の生活を記録にとり、その生活リズムが生み出す副次効果を淡々と述べていくだけの同人誌だがぜったいに需要があると思っている。それは日々の生活に興味がない人などいないであろうこと、自身の健康管理に悩んでいる人が多いであろうことから間違いないと言えた。
朝起きて、歯を磨き、顔を洗い、朝食はベースフードで基礎的な栄養を摂取。仕事への準備をし、通勤時間は微量な筋トレに使い、始業までの間にその日のニュースに一通り目を通し、昼食は会社の近くの定食屋で健康セットを注文、帰宅後はジョギングに夕食は多くを取らず、食後に日替わりで勉強をこなす。ゆっくりと半身浴をして就寝。完璧な一日であり、完璧な一カ月、完璧な一年、完璧な人生と言えよう。これを世の中に発信しないでどうする。
同人誌を制作する時間は勉強をしている時間を当てた。同人誌の制作時間によって完璧な生活リズムが崩されては本末転倒だ。そればかりは許してはならない。
目標は一カ月の生活をきっちり記録に収めてそれを纏めることだ。そうしていつも通りの生活に同人誌の作成が加わった。
当然の様に順調に作業は進んでいく。当たり前の話だ。そういう生活リズムを作っているのだから何かに支障が出るはずもない。好調も不調もないすべては予定調和だ。
しかし、その予定調和がひとつのニュースで音を立てて崩れ去った。
次世代型ゲーム機の発売だ。最初は興味なんかなかった。経済活動が少し盛んになるなと思った程度だ。紙面しか読んでいないのだからそうもなる。
高性能だとか高機能だとか高画質、高音質、そんな言葉を並べられても関係なかった。
ただ、ニュース記事をネットで見ていた時に流れた映像を見た時に、すべての常識が崩れ去った気がした。
感動なんてものではない。世の中にこんな素晴らしいものが実現できる技術があることが素晴らしいと思った。
それを一般に広めることができる提供力に感動した。
そしてそれを手に入れることが出来ると知った時、すべての優先事項の上にそれが来た。
日々の生活は次世代型ゲーム機で埋め尽くされる。隙さえあればその世界に没頭していった。それがなによりも人生の楽しみになったのだ。
えっ、結局同人誌はどうなったかって?
そりゃバカ売れした。永遠と次世代型ゲーム機の分析結果を載せて
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