THE END OF missing 2001-2020_2020/07/31
天気予報はこの週末、日本中がずっと雨だった。
Twitterを見たら、世界中が今日から丸一ヶ月、天気予報が雨、というツイートが、10万件以上リツイートされていた。
どうやらそれは、本当のことらしかった。
その雨は人工的なもので、地域ごとに洪水や浸水が起きないよう調整がされているとか、
その雨には、カーズウィルスの抗体が含まれており、一ヶ月後には世界規模のパンデミックが終息に向かうとか、
その雨には核兵器をはじめ、世界中で起きている戦争で使われているあらゆる武器を無力化するとか、
嘘か本当かわからない情報も飛び交っていた。
核兵器を無力化する、というのは、どうやら本当だったらしい。
世界中の原発が突然稼働停止したというニュースがタイムラインに流れてきた。
明らかに嘘だとわかったのは、旧約聖書の神よりもさらに上位の神が存在し、その神が降臨し、人の姿で顕現した、というものだった。
ヤハウェは6日間をかけてこの世界(=この星のみ)を作り出したが、その中に日本は含まれていない。
日本(=ヤシマ)を作り出したのはイザナギとイザナミ。
このように、神にはその神力によって上下関係が存在する。
宇宙を作り出した神こそが、最高位の存在の神である。
その神が、現世へと降臨され、人の姿を模して顕現された。
馬鹿馬鹿しいと思った。
神などいるわけがない。
神話や神は、人が作った架空の物語であり、神の存在はフィクションなのだ。
神の存在を信じるということは、現実と虚構の区別もつかない愚かな人間だというのが、私の持論だ。
そもそも宇宙が誕生する前に、無であったことすら私は懐疑的な立場なのだ。
「ねぇ、ゆりか、そう思わない?」
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