―後書き―
P1-不思議なこと
筆者である私は、理屈屋です。
基本的には、霊魂や魂の存在は信じていませんが、実際に存在するなら、それはそれで受け止めようと考えていますし、実際には「存在していたらいいな」とも考えています。
私は目の前(現実)で不思議な事があれば、それを一度はそのまま自分の中に受け入れます。作中の樹が、涼音の多重人格や、それらが絡む不思議な出来事を受け止めて、そして考え続けたのも、私がそういう物事の捉え方だからです。
もっとも、作中で涼音の色彩を捨てる儀式を「強烈な自己暗示だろう」なんて理屈で解決する程度なので、その能力なんてたかが知れてますけれどね。
一つ不思議な事があったのは、作中では少ししか触れていませんが、彼女は僕の色が見えると言っていました。実際に視覚ではなくて、まだ会った事もない音声チャット時代から言われていました。その色は『ブルー』
実は筆者は東海地方のある霊能力者の方と友達だった事がありまして、その方からも私の色は『ブルー』だと言われていたのを思い出しました。
この私に見える『ブルー』という色の一致は偶然なのでしょうか?
そして、その色は何を意味するのでしょうね。
作品に関わる部分では、鏡(裏人格)と涼音が言っていた「百鬼夜行」という単語の意味も謎のままです。私の記録帳でも二重線が引かれていますけど、解決してません。
さて、ここからの本題なのです。
この作品を書いる時に、ある治療エッセイを拝見していたら、専門医の方がアタリマエのように解離性同一性障害の方の『除霊』していました。
詳しく言うと、多数の人格の中に、外から入り込んだ魂があり、それも本来の解離人格同様に処置していったのです。「あーこの人は中の人じゃないですねー」みたいに普通に会話しながら治療していたみたいです。
また別の人の場合は、自分の中の人格紹介で、前世とか過去の魂由来の人格を普通に紹介、分析していました。
私は『魂が人格化する』とは断言しませんが、そうであっても良いなと思うし、少なくとも当事者にとっては事実ですよね。だからその当事者たちの話を信じて、受け止めてます。……それが私ですからね。
そして、そう言われてみれば、そうじゃないのかなって存在と、涼音の別人格として会ってるんですよね。作中で『変なモノ』『異質なモノ』と表現した内のいくつかは、涼音との繋がりが全く感じられず、逆に外部から魂が迷い込んだって事なら納得できてしまう例が何度もありました。
作中で紹介した 『まひる』とか僕が食事を食べさせた『りん』、部屋を荒らした双子の『優華・礼華』とかね。この辺は涼音の中に関連を探すよりも、他の霊が憑依してましたって言われた方が、簡単に納得できちゃうんですよね。
作中では紹介していませんが、こうした例は10人以上います。
実際、涼音が大変だった5月頃は、毎日事件が起きるというより、数時間ごとに何か事件が起きていましたからね。そんな中には今でも理解しにくい人格達の登場もあったりしたわけです。
偏見を防ぐ為に書いておきますが、7月8月頃は、ある意味安定していましたよ。作品の中でも変な事件は発生せずに、主に彼女の細かい解離と僕の心情の変化がメインに書かれていましたよね。今はたぶん僕が消えた事で、涼音の本流が安定して覚醒していると思っています。何かあればましろが教えてくれるでしょうしね。
また、涼音にはもう一つ不思議な能力がありまして。突然視界にキラキラした光が見える事があるというのです。イメージは綺麗なものなのですけど、その光が見えると身近な人が大けがや大病になったり、亡くなったりすると言っていました。
実際に私は2度ほど、彼女の近くにいてそれを体験しています。
信じる信じないは個人の自由ですけど、私は自分が体験したもの、信じたい人の情報、信頼できる筋からの情報は受け止めて自分の中に入れておきます。考え続けるのをやめなれば、いつか何かわかるかもしれませんしね。むしろアリエナイと完全否定する事が難しい問題だと思っています。
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