S7-兵器ましろと人格の消失について

★『人格兵器・人格クラッシャーましろ 人格の消失』の筆者考察。


『人格兵器・人格クラッシャー』なんて人格が存在するって言って、内情を知らない人がどれだけ理解できるでしょうか?。

信じる事ができるでしょうか?


 中の人達(別人格)は通常のダメージでは死にません。

頭の中の事を『物理ダメージ』と言って良いのかどうか難しいところですが、打撲や骨折はもちろん、腕が一本ちぎれたとか、身体が真っ二つになったとかは、中で争い等があれば珍しい事ではなく、それくらいでは人格達は死なないのです。

そういった中の話を聞くと、映像化をとまどう、えぐい状態になってたりする事が多々ありました。

これは、別の解離性同一性障害の方も言ってましたので似たようなモノなのでしょう。


 この作品では、由比やみー、ましろ達が消失していた時には『小さな欠片』になっていたと表現していますが、実は文字通り『欠片』……あるいは『肉片』、お刺身の切り身一枚を『欠片』と思っていただければ近いかと思います。

みーの場合は、両腕が刃物のましろにバラバラに切り刻まれたのですからね。

その結果残っていたのが『お刺身の切り身1枚』(小さな破片)だと思って下さい。

(可愛い想像をしていた方、ごめんなさい。)


 たぶん、普通の方法では人格は死なないのだと思います。

想像ですが、存在する為の何かを心から得ていて、その得ている『存在する為の力』が無くなった時には完全な死(消失)があるのかもしれません。


 逆に言えば、その心から与えられた『存在する為の力』が、その人格が解離した理由でもあり、『トラウマ』の場合もあるわけですね。

最初はともかく、後に解離する人格は『代行』など、必ずしもトラウマに起因する訳ではありません。(念のため)


 そして、ましろが他の人格を消す時に振るう刃物は、『存在する為の力』を切り刻むのだろうと想像しています。つまり概念武器のようなものかな。

『人格兵器・人格クラッシャー』というのは、そういう存在なのでしょう。

主人格や他の多くの人格が望まない人格を攻撃して影響を排除するみたいな、心の中の免疫のような存在かなと思っています。


 作中では触れていませんが、実は『ましろ』は僕の娘以外にも何人もいます。僕の娘のましろは一人だけですが、人格兵器としてのましろは何人もいて、ましろXA0123みたいな記号で認識しています。僕は『記号付きましろ』と呼んでいましたが、実際に何かと戦う時にはこの記号付きましろが頑張ってるようです。

*記号付きとかバグとか……、作中の涼音さんは自分の頭の中をコンピュータのようにイメージしてるのでしょうかね? 念の為、頭の中の表現や状態は皆違うと思います。


 また作中の由比が、人格ではなくて痛みを抱えて消失するシーンがありました。

この自爆攻撃は他の人格に対しても有効となり得るようです。

作中でドロップがティアを巻き込んで自殺したのもその一例だと思います。

先に書いたように、他の人格に融合される事によって人格を消す事(死)が可能だからと考えています。

強い『存在する為の力』が持続されている場合は、それでも復活したりする可能性がが残ります。……身体が欠片になっても復活できる理由ですね。


 医学的な治療の場合に人格を強引に消すのではなく、説得して融合させるというのは『存在する為の力』を消す為に必要なのでしょう。納得の上での融合は『存在する為の力』を主人格に返却(融合)することになるのだろうと考えています。……ほら、ましろ達のやってる事が医学的にも合ってるような気がしてきました。


 解離性同一性障害において、他の人格を消去融合するという治療法は、基本人格(≒主人格)に融合させて、基本人格だけを生き残らせる手法なのでしょうね。

注意しなければならないのは、本当の主人格が外面に出てない場合がある事かな、その場合に本当の主人格以外を全て消したら、今までとは別人のような人間(基本人格)だけが残されてしまうかもしれません。

幼少期からこの状態になってる場合は、『主人格』が実際には『主人格と思い込んでる』だけのような場合もあり得ると考えます。

作中の涼音の本当の主人格(基本人格)は鏡なのかもしれないのです。



 おっと、話が脱線してきましたね、今回の考察はここまでにします。

あくまでも、細部については想像……。

私は医師ではありません、ただの外の人です。

ですから、ここに書いた考察は、実際に主人格や中の人(別人格)から聞いた事から、私が考えた事に過ぎません。




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