第58話 九死に一生
これは知人が新人だったころ、当時の上司が友人(当事者ではないそうです)から聞いたという話です。
その方が青年時代のお話です。(学生時代かもしれません)
その男性はその日、空港で時間を持て余していました。
カウンターでのチェックインを待っておられたのか、飛行機の乗り換えだったのか、定かではないのですが、とても長い待ち時間を空港で過ごしていたようです。
当時の空港の待合室?には、紙の時刻表が置いてあったそうで、それに気がついた彼は、なんとなくそれを手に取ると、なんとなくパラパラと目を通したそうです。
すると自分の乗る予定の便には付いてない機内食のサービスが、別の便には付いていることを気がつきました。
彼はせっかくだから、機内食を食べたいと思いました。
待機時間がさらに長くなるとか、なにか不便はあったそうなのですが、とにかく機内食が食べたいと思った彼は、すぐにカウンターへ行き、食事の出る便に空席があるかチェックすると、なんと幸運にもあるということでした。
そこで急いで自分の乗る便をキャンセルして、そちらの便にする手続きを取りました。
彼が目的地の空港に着き、実家に連絡を入れると、乗る予定の便が事故を起こしたとかで、大騒ぎになっていたそうです。
どの航空機事故かは分かりません。
その経験からでしょうか、心の底から出てくる思いつきを軽視したらいけないと、その人は常々言われていたそうです。
普通席での国内線機内食のサービス
戦後の開始
JAL 1951年10月
ANA 1958年
JAS 1971年
終了
1999年3月
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