第13話 男好きな洗濯機

たまに電化製品というのは、奇妙な動きをしませんか?


この春、私は引っ越しをして、それまで家具付きのアパートに居たので、洗濯機を買うことになりました。


色んな人にアドバイスを貰いながら、検討していたのですが……


「うちの洗濯機みたいに、男好きなんはやめた方がええよ。」


先輩が、そうのたまいました。


何その、パワーワード


女性のは、洗わないとか、汚れを落とさないとか、そーゆー?


そりゃもう、一度逢いたいという話になるのは、仕方ないことでしょう。


奥様の了解を取り、早速、その場にいたメンバーで休みの日にお邪魔しました。


すると、ほんとに男好き。


女性陣がスタートボタンを押すと、たまに動いたり、動かなかったり。

男性が押すと百%

ピッ!

と元気に動き始めます……


手をあっためたり、指二本押したりしてみましたが、どこにセンサーが付いてるのか、女性が押すとその時の気分次第?


お陰で洗濯は、先輩の仕事になったそうです。


もしかして、男好きじゃなくて……

家事の男女平等のために、敢えて男性じゃないと動かないことにしたのかも知れませんね。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る