第7話 さようなら
これは姪の話です。
私の父が亡くなって、しばらくした頃、姪が夢を見ました。
お爺ちゃんと一緒に、買い物へ行き、色んなものを買ってもらい、たくさん好きなものを食べさせてもらったそうです。
「お爺ちゃん、ありがと!」
お礼をいうと
「ああ、もう、ええか?おなか一杯にならはったか?」
姪がうなづくと、父は脱いでいた上着を羽織ると、立ち上がって
「ほな、いくわな」
笑って、姪の頬をつつきました。
そして、翌日、保育園でみんなと一緒に、机の前に座っていると、急に風が吹いて、お爺ちゃんの匂いがしたそうです。
父は三月またぎになるので、早めに法要をしましたが、その日が49日でした。
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