ラドゥのお母さんもそうですが、お母さんが強くて立派で。そして賢い。子供達も素直でまっすぐ。こんな母に育てられた子らは、広い視野で世界を見ていきそうです。
マルに対する心情が移り変わっていく様子が素敵でした。マルがどうなったか、あの優しいお母さんがどうなったかの心配はありますが、賢い親子だからという思いもあります。あまり自分で歩き回れないマルだけを預けに来たのかなと。
このお話では昔からいる妖怪は、野の獣と同じような存在で、恐ろしくもどこか愛嬌があるのに、人間が作ったとされる妖怪(生活に役立つとはいえ)は、無感情で異質な感じがあります。
物語の雰囲気の中で、その差が表現されていくのがすごいなあと。
作者からの返信
MACK様、ありがとうございます!
ラドゥの母親は女手一人で子育てし、長男の薬代も稼ぐため妖人に混じって働いたため現実主義者です。ラドゥはそんな母親の影響を強く受けますね。
マルの母親は、自分達弱者の命は軽い事を知っていて、いざとなったらマルだけでも助ける方法を考えていました。
マルは仰る通り、どこか妖怪と気持ちを通じあわせている所がありますが、人の作った妖怪に対しては警戒心を抱き続けます。それが多くの命を奪ったものだ、という強烈な源体験があるんですね。
うぅ……、これはつらい。マルくんは無事だと思いますが、お母さんとお兄ちゃんは……。
こんなことなら皆家に入れてあげれば良かったという、母ちゃんの台詞。それからラドゥくんのいいや俺たちにはあれで精一杯だったという言葉も、どちらも胸がぎゅっとなりました。
ひこうきはマルくんをどこに連れて行ったのかなぁ。
作者からの返信
朝倉様、ありがとうございます!
これからしばらく辛い展開が続きます……。
小さなマル以外を家に招き入れて発覚すれば村八分なので一家にとっては難しい事でしたが、人情の厚い彼らにとって悔やまれる事になってしまいました。