第12話 恥ずかしがり屋さん
仕切り直して。
あの老人は、男に慣れていない女性が多いと言っていたな。
だったら慣れさせるまでよ。
俺は高らかに言う。
「みんな、これから俺と一緒に風呂に入ろうぜ!」
こうすることで、男に慣れてもらうためだ。
ハニートラップになるには、男性と親しくなり信頼関係を築き、弱みや情報を引き出すことが重要。
親しくなるためには、体の関係を持つことも重要。
決して俺が下心があるから言っているわけではない!(表向きは)
しかし、ちひろ以外は「何を言ってるのこの人」って顔で俺を見てくる。
え?なんか俺変なこと言った?
「おにいさん♡エッチですね♡お風呂でどんなプレイしたいんですか?♡」
「まるで俺がエロいことしたいみたいな言い方じゃないか。」
「その通りですよぉ。じゃあなんで股間がおっきくなるんですかね?♡」
「成長期だからかな。」
とぼけてみた。
「練習よね、練習。よし、行く!」
ほのかは自分に言い聞かせるように言った。
その調子だと言って背中を撫でると
「うっさいバカ!」
と怒った。
難しい人だな。
二人は行くことに納得したが、みやびとこあは納得いかないようだ。
じゃあ最終手段、多数決だ!
「よし、多数決だ!俺も含め五人でだ!」
「不公平じゃないかしら。」
とみやびは言う。
「せこいです!怒りますよ!」
とこあも言う。
「仕方ないだろ。これが民主主義なんだよ!」
案の定、多数決で俺たちは勝った。
ちひろは下のフロアにあるお風呂へ案内してくれた。
おー!お風呂と思ってたけどちょっとした温泉だな。
俺は服を脱ぎ、温泉に駆ける。
それと同時に女性陣も服を脱ぎ、入って来る。
こあは恥ずかしそうにこっちを見てくる。
そんなこあの裸を眺めてみる。
ふむ。体は小さいけど、なかなかスタイルいい。
可愛らしい小ぶりなお尻。片手で手の上に載せられそうなくらい。
「うーっ!!見過ぎ!!」
顔を赤らめて怒ってる。
「これくらい慣れないと、一人前になれないぞ?」
「うー!」
そこへちひろも参戦。
「こあ?恥ずかしがっちゃダメ!一人前になれないよ!」
「分かってるよ!でも!」
「おにーさんはエッチな妄想ばっかしてるけど、乱暴な行為はしないですよ。ね?」
ちひろがそう言ってきたので、
「紳士だからな。」
俺はキリッとした顔で言った。
「なら、いいわ。」
こあは近寄ってきて、背中を押し付ける。
後ろを見ると、こあは恥ずかしそうな顔で頑張っている。
かわいいなあ。
そんなこあの顔を見ると、欲望が出てきて。
こあのちっぱいをツンとつついた。
「はぅっ!なにするんですか!!」
「ちょっと触りたくて…。」
「んもー!」
「ごめんな。」
急に冷静さが戻り、謝る俺。
「でも、もっと頑張らないといけないよね私。」
こあがボソッと言った。
「そうだな。少しずつ慣れていこうな。」
「はい。」
「そうですよー。こんな感じで♡」
ちひろが胸を押し付けてくる。
「ほら、こあも!」
「はいっ!」
ちひろは後ろから、こあは前から。
ちひろの胸な柔らかい感触で背中を溶かされ、こあのお尻が目の前に。
てか、こあのお尻に俺の俺が当たる!
大きくしないようにしないと。そう思えば思うほど大きくなる股間。
やがて、こあのお尻に当たる。
「ちょっと!!!」
こあは言うが、どうしようもないじゃん。
だって男なんだから!!
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