第7話

タクが起きた時、外は既に明るくなっていた。

まさかと思いスマホを見ると、リョウからの通知が溜まっていた。

「リョウ、もしかして僕すっぽかした?」

「おはよう、そうだよ」

タクは久しぶりに冷や汗をかいた。

「うわあ、これはやっちゃった」

「だね。でもハナも怒ってなかったし、次こそ飲もうってなったよ。どうする?」

「行く行く、本当ごめん、ありがとう」

「ちなみにハナには空いてる日を聞いておいたからね。場所は昨日の店だよ」

そして二回目の飲み会の前日、リョウはタクを家に泊めた。

「お前は明日の飲み会まで、ずっとここにいな。好きにしてていいから」

「ありがとう、てかいいの?」

「すっぽかされるよりは全然いいよ」

事前に聞いていたため、女だと知られるようなこともなく眠りにつくことができた。

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