デザイナーベビーかぁ。僕は初めてその話を読んだ時は夢の技術だと思ったなぁ。もっとも、僕の場合は「対ヒト」ではなく「対類人猿」の研究を読んでいました。99%遺伝子が一致している人間とチンパンジーの間を埋める1%を探して、チンパンジーを人間っぽくデザインしてみたら……? みたいな研究。
双生児研究はいつの時代でも行われますね。僕がいた心理学の分野では最近でも行われているテーマです。今はどうなのか知らないけど……。なので「比較対象のために双生児を用意する」というのは非常に良い研究の仕方だと思います(どんな立場で言ってるんだろう僕……)。
>燃えるように色鮮やかな唇が、温度を感じさせない声を紡ぐ。
僕がすずめさんの作品が好きな理由のひとつがこういう文章なんです。何か書いてて盛り上がっちゃったんでここで謝りますちょっと限界突破して語ります。
温度感、色彩、心情、もろもろの複合的な情報が真っ直ぐに無駄なく(っていうと変なんですけど、『ロスがない』みたいな……伝わるかな……)こちらに届いてくるすずめさんの文章表現がすごく好きで、ファンなんです。
たったの一文で「目に映るもの」「巽の心情(こんな時でさえ仄かな色気を感じてしまうような男心でさえも)」「車内の雰囲気」「話している内容の重さ」「声のトーン(もしかしたら口ぶりまで)」すべてを伝えてくる文章なんて書こうと思って書ける文章じゃないと思うんです。しかも「燃える」と「温度を感じさせない」で対比までやってる。
確か「何回も推敲を重ねる」ようなことをおっしゃっていたので、ブラッシュアップの過程で生まれた表現なんでしょうけど、僕が百回千回推敲してもこの表現は出てこないと思うんですよね。だからますますすごいというか、語彙力……。
長々すみません。
とりあえず今後も推していきます……。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
デザイナーベビーなど、遠い未来の技術のように思っていたら、いつしか割と実現可能なところまで来ているような感じですよね。倫理観が問われる……
双子は遺伝子が近似なので、外的な条件の影響の差を見やすいでしょうね。『実験』っぽさが出ていればいいなと思います。
うおおお熱いコメントめちゃくちゃ嬉しいです!
この回、説明セリフがすごく多いんですよね。ほとんどが二人の会話。
こういうシーンは、どこでどういう風に地の文を挟むか悩みます。説明の流れが分断されると、一気に話が訳わからなくなってしまいそうで。
そんなわけで、挙げていただいた一文もそうですが、最低限の文字数で情報が伝わる文を短く入れ込んだりしてみました。「ロスがない」と言っていただけて嬉しいです!
一文の中での修飾語による対比も好きで、結構やってます。
いつも細かく読んでいただけて、本当にありがとうございます!!
今の常識で考えると、まず「倫理的な問題」が出てきそうですが、近い将来、そういった実験が行われてもおかしくない国になっているかも…と思うとやっぱり怖いですね
((((;゚Д゚)))💦
整形というより、家畜の品種改良みたいに思えてしまいます。
実験に失敗(犠牲)はつきもの。アトリくん兄弟が心配ですね💦
作者からの返信
コメントありがとうございます!
倫理的な観点から、大論争を生みそうな計画です。
実際、似た実験が中国であったようで:(;゙゚'ω゚'): 今もどこかでひっそりありそうで怖いです。
人間を人間として扱っていないのは確かですね。
アトリが連れ出されるに至ったのに、どんな事情があるのでしょうか?
デザイナ-ベビーの最終目標「すべての~」が気になります。
どういう手段でギフトを送るのか……
そして、サイカの言を聞く限り、アトリとイカルで歪とも思える実験はある程度の到達点まで来ていたと考えられる。そうすると、トライ&エラーの素体として、二人を見ているであろう科学者がこのまま放っておく訳が無い。
緊迫感が増してきましたね。
でもサイカもまだ真実全てを語っているとは思えないですし…… うーん、更新が楽しみです。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
全ての子供にそれを与えようとすると、そこに至るまでの経緯がだいぶ恐ろしいことになりそうですよね。
>トライ&エラーの素体として
おぉ、これは鋭いっ!
この双子がどんな状況に陥ったのか、次回明かされます。
サイカはまだまだミステリアスですね。少しずつでも人となりを出していきたいです。
アトリくんの素性とサイカさんの正体に驚かされました!
施設のデザイナーベビーと、彼らの教育者だったのですね。
新型ウィルス蔓延以降の未来に、本当に起こりそうな話です。
アトリくんもイカルくんも無事に育ってほしいです。
花鶏(アトリ)と斑鳩(イカル)。
ふたりとも「鳥」の名前ですね。
アトリくんが過去に「イカル」と呟いていたことを思い出します。
イカルくんの身に何が起こったのでしょう??
次回も楽しみにお待ちしています。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
そう、実はこんな素性の二人でした!
今回のお話は、コロナ禍だからこそ生まれた作品のような気がします。
今年は出生率が激減したようですね。ウイルスが社会に与える影響が恐ろしいです。
子供たちを、鳥の名前で揃えてみました。漢字で書くとかっちりしますね。
ここからまたどんな事情が明かされるか、お楽しみに〜(*´꒳`*)
もしも今事が公になれば、倫理の問題やらなんやらで、確実に計画に影響が出るでしょうね。追っ手がかかるのもわかります。
半分が早死にし、街の中に閉じ込められながら育てる。いくら将来を見据えた計画でも、犠牲の大きさを考えると、これで良いのかって思ってしまいますね。
そしてイカルとアトリ。この二人がサイカを突き動かした原因。
いったいイカルの身に何が起こったのでしょう。あまり良い予感がしません(>_<)
作者からの返信
コメントありがとうございます!
そうなのです。『街』として、これを公にするわけにはいかない。
将来の社会、技術の進歩のためとはいえ、犠牲があることを考えると、これを是とはし難い。
さて、イカルの身に何が起きたのか、それこそがこの逃亡劇の大きな鍵です。
こんばんは。
おおー、じゅらしっくぱーく!
もとへ、かなり核心な情報が語られましたね。現在の逃避行に繋がる直接の事件は、この後かなというところで。
優性の存在を増やして社会を立ち行かせるというのは、いつの時代もどこの土地でも為政者が考えることですよね。でもものすごい単純な話で、結局はその土台になる経済が必要になるんですよね。一人の生み出す一万円と百人の生み出す百円×百枚は等価でありません。
今回のお話で思うところは、目的ばかりが語られていること。
「こうなるはず」とデザインされた子がそのように育たなかったらどうなるのか、と。この程度の性能なら所持しておく価値はない、と機械を切り捨てることは現実にありますが、それと同じになるのかなと。
イカルはたぶん狙い通りかそれ以上の性能を示したんでしょうね。それが何かバグを起こしたというのが最後の異変なのかなと予想。
巽の脳ミソがオーバーヒートしないよう応援しつつ、次回を待ちます!
作者からの返信
コメントありがとうございます!
ご推察の通り、今回の逃亡劇に至る事情こそ、この後語られます。
経済情勢。リアル社会でもグラグラですね。これがいつまで続くのか、正直不安です。
>目的ばかり語られている
しかも一方の目線からのみ、ですね。
親世代から子世代への願望は少なからずありますが、なかなか思った通りにはいかないものです。
巽、こう見えてなかなか思考は柔軟なんですが、大丈夫でしょうか……笑 サイカも教える立場の人なので、うまく説明してくれるはずです。
編集済
数分間、真面目に考えてしまいました(^_^;)←おい?
いえね……一卵性双生児の卵割のどの段階で核にゲノム編集を加えるか。しかも次世代に遺伝しないよう改編を加えて。
現在の技術では無理ですね。それ以前に、禁止されておりますが(笑)
先日の中国で誕生した、HIV感染レセプター遺伝子を編集された双子は、どうもきちんと編集できていなかった、という結論で落ち着きそうです。
もし完成されていたら、次世代に遺伝しますので大変でした(あの遺伝子編集は、他の感染症に弱くなるという弱点を持っています)。
ひとつの遺伝子が複数の機能をもつのはよくあることです。不用意に編集すると他のところに支障がでる、というのは理解できます。
興味深い設定です。続きをお待ちします💕(*´ω`)
作者からの返信
コメントありがとうございます!
なるほど、そこに矛盾が出てきてしまうわけですね。
可能な範囲で調べてはいるつもりですが、思うように理解が追いつかなかったり、得たい情報に辿り着けなかったり……
教えていただけて、とても助かりました(*´-`)
本来なら、詳細なことまで正確に理解した上で、小説として使う情報を取捨選択すべきですね。
今後のストーリー展開とも鑑みて、もう少し記述を考えてみます。
中国の双子の話、調べて行き当たって、びっくりしました。
実は今も密かに同じような実験が行われていたら怖いな……と想像してゾッとしました。
どうも妄想が先行しがちな頭です。
設定的な部分が少々不安ですが(マシン描写も・笑)、お付き合いいただけますと嬉しいです(*´-`)
(厚かましいお願いですが、またおかしな箇所がありましたら、ご指摘いただけると幸いです。梓さんに読んでいただけて心強いです)
編集済
優秀な人材だけの少数精鋭の社会……。うーん、なんかこわいですね。そこへたどり着く流れの説明もはっきりしていて。社会のため、とはいえ、倫理的なところに踏み込んだ「実験」ですね。
RPGとか自分に引き寄せて理解しようとする巽さん(笑)こういう色んな例えが分かりやすいです。子どもたちの名前の漢字が素敵ですね。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
「優秀」の定義も決め付けると怖いですし、人命が脅かされていることも大問題ですね。
意外と頭は柔らかい巽です笑
込み入った事情、分かりにくかったらいけないと思っていたので、そう言っていただけて良かったです!
二人とも鳥の名前にしました(*´-`)
イカル君、ひとまず生きていた、のでしょうか? よかった……(><)
なんというか。コロナ禍のあとの世界を描かれていることに、書き手の一人として、純粋にすごいなぁと尊敬してしまいます(*´▽`*)
作者からの返信
コメントありがとうございます!
イカルが今どういう状態なのか、次回明かされます!
今の社会の状況だからこそ生まれた作品ですね。ウイルスそのものはもちろん、そこから波及した社会全体の問題が凄まじいな、と。。
私のいつもの妄想の産物、楽しんでいただけたら幸いです(*´-`)
編集済
ああ、そういうことだったのですね。
デザイナーベビーは中国や他国でもかなり研究されていてもう実施出来るレベルみたいですね…実際生まれた双子がいたとテレビで知って、倫理の問題でかなり叩かれていた研究者を思い出しました。
人口減少問題も合わさって、本当に国で密かに実施されているのでは…なんて日々思っておりました。
フィクションであるはずのこちらの物語が、ノンフィクションにのように思えてしまうリアル感……の緊迫した中の巽さんのすっとんきょうな発言がもう愛しすぎる(笑)
そのままでずっといて……!!😆
作者からの返信
コメントありがとうございます!
おぉ、まさに中国での遺伝子操作の双子の事例を参考にしました!
例え技術的には可能であっても、倫理的には受け入れ難いことですよね。
そういうアウトな研究も、もしかしたら現実でもどこかでなされているのかも……?
リアリティを感じていただけて嬉しいです!
難しい研究に興味のない一般人のおっさんとしたら、こういう反応になるかなと笑
重い事実ですが、巽のこういう発言でちょっと和らいでいたらいいなと思います(*´꒳`*)