第六時限目

過ごしやすい季節は過ぎ、暦は11月に突入。



今までは、朝携帯のアラームが鳴ればすんなり起きれてたあたし。




でも、寒がりなあたしは最近アラームが鳴ると1分置きに目覚ましの時間をずらしては、いつまでも布団から出れずにいた。




「結芽~!遅刻するよっ!起きてるの~?」




1階からは、なかなか下に降りて来ないあたしに痺れをきらし、お母さんの声が家中に響き渡る。




「起きてるっ…もう準備出来てるし!」




(準備の『じ』の字も出来て無いけどね…)



「だったらさっさと降りて来なさいっ!たまには朝ごはん位食べれる余裕持ちなさいよねっ!」




「…はぁ~い」




しぶしぶ布団から身を出し、ようやくあたしは学校に行く準備を始める。




顔を洗い、歯を磨き、軽く化粧…そしてかなりド近眼のあたしはメガネからコンタクトへと変えた。




「よしっ!準備完了~」


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