第五時限目

「ん~?何~?」




「何でかりんとうって名前なの?」




「知るかっ!店長に聞けっ(笑)」




「アハハ!ですよね!」





菜緒との楽しい毎日。



あたしはとにかく歌を歌ったり聴いたりするのが大好きだった。




金色に近いあたしの髪と真っ赤な髪色の菜緒。




背が高い菜緒とチビ助なあたし。




恋なんて今は邪魔なだけ…必要ない。




「菜緒~!」




「はい~?」




「大好きだぁ~」




「そんなの前から知ってる~(笑)」




足に力を入れる程、ほんのり冷たい風が体にぶつかる。




(菜緒…重いっ…)




目的地までのちょっと長い道のり




あたしはただ、今を精一杯生きていた。

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