第三時限目
夏休み明け直前…
あたしには彼氏がいた
学校の生活に少し慣れた頃、斎藤幸宏(通称『ユッキ』)に告白され、初対面だったが周りにはやし立てられるがまま付き合い、案の定上手く行かずにすぐ別れた。
「結局さ、何でユッキと別れたの?」
「何でって…お互い話した事すら無かったし…」
「結芽から振ったんでしょ?」
「うん」
「ユッキ、普通にカッコ良かったのに…面白いしさ」
「確かにね(笑)」
「実は他に好きな人いるんじゃないの~?」
「好きな人…ねぇ…」
あたしは今まで、3人の男の子と付き合った。中学で2人、高校に入ってからはユッキ。
みんな楽しくていい人だった。その中でも2人目に付き合った小泉尚太〈コイズミショウタ〉
バスケバカで成績優秀、かなりの照れ屋でぶっきらぼうだったけどふとした時の優しさが大好きだった。
2年も付き合ったのに、手しか繋ぐ事無くお互い部活や生徒会、そしてあっという間に卒業式。
別れ話をする事も無く自然消滅してしまった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます