第二時限目
この学校は、男女共学で規則もかなり緩い。茶髪OK私服OKピアスOKバイトOK…
別にそれが理由で入学した訳じゃないけど、『生徒の個性』を尊重してくれるこの学校があたしは大好きだった。
「あれ~?結芽髪の色変えた?」
「分かる?昨日何だか寝つけなくて…暇だったから染めちゃった」
「似合う似合う!」
あたしの隣で一緒に歩いているのは、高校に入ってからの一番の友達、水沼菜緒〈ミズヌマナオ〉。
赤髪でとても太いボディピアスを付けている。髪はショートで目が大きく、ぷっくりとした唇が印象的な可愛い女の子だ。
クラスで自己紹介の時、正直その身なりに驚いたけど本当は素直で優しい子だと知りすぐに仲良くなった。
「ねぇねぇ結芽、そろそろ好きな人出来た?」
恋愛話大好き人間の菜緒がキラキラした目で話し掛けてくる
「好きな人?いないいないっ」
「何で?ユッキとはすぐ別れちゃうし…お似合いだったのに」
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